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シャングリラ学園シリーズのアーカイブです。 ハレブル別館も併設しております。

受験生

受験生 ・第1話


校長先生、受験に来ました。「みゆ」といいます。…あのぅ、なんか「そるじゃぁ・ぶるぅ」とかいうのがいたんですけど…でもってアイス食べてたんですけど、あれも生徒さんですか?専用の部屋があるってことは特待生かなにかでしょうか。親御さんの寄付がものっすごい、大富豪のお子さんだったり…しますか?だったら早いとこコネつけて…いやいや、仲良くなっておいた方がいいのかな~、なんて。…あ。その前に合格しないと話になりませんね。てへっ。



受験生 ・第2話


校長先生、受験生のみゆです。難関だとは聞いてましたけど、午前の部、予想以上に難しくって…。でも午後の部と面接で挽回したいと思っています。
お弁当を食べていたら、銀髪に赤い瞳のすごい美形の人が来て「ぼくは300年以上在籍している」って言ったんですよ。そいでもって「午後の試験問題を買わないか」と。予想問題じゃなくて本物だって言われました。
ものすごく心が動いたんですけど…お値段を聞いたら私のお小遣いではとても…。「分割払いと出世払いもOKだ」なんてウィンクされちゃいましたが、でもやっぱり…とても払えそうにないですし…。在学中の授業料より高いんですもの!
そういうわけで試験問題は買っていません。正々堂々、午後の試験に挑みます!



受験生 ・第3話


校長先生、昨日の試験結果は散々でした。やっぱり「300年以上在籍している美形の先輩」から問題を買えばよかったかも…。でもまだ面接が残っていますし、好感触だったと思います。
ただ、会場に入る前に占い師だという金髪美女の先輩に呼び止められて「あなた、面接で落ちますわよ」と言われたのが引っかかっているんです。その先輩から「この風水お守りを持てば絶対に合格しますわ」とパワーストーンのストラップみたいなのを見せられました。
昨日のことがありますし、とても心が動いたんですが…やっぱりお値段が凄く高くて。そしたら昨日「試験問題を買わないか」と言っていた美形の先輩が来て「今ならぼくの知り合いってことで半額にまけさせるよ」と…。でもやっぱり…高いし…何より試験は実力で合格したいですし!
校長先生、正々堂々と受験してみました。あとは合格発表を待つだけです。合格できますように…。




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