シャングリラ学園シリーズのアーカイブです。 ハレブル別館も併設しております。
リネンチーム・その1
マザー、「そるじゃぁ・ぶるぅ」はまた外出中です。ついに夜遊びも覚えたのでしょうか?それともキャプテンが『ぶるぅ鍋』用の土鍋を用意して待っているので「入ってやらない♪」とばかりに逃亡を繰り返しているのでしょうか?どうも後者な気がします。キャプテンはいつになったら『ぶるぅ鍋の用意が出来た』と長老方に連絡できるものやら…。夜も更けたのに心配です。
『ぶるぅ鍋』を楽しみに待っていましたら、わたくし、厨房からリネンチームに配置換えになりました。初仕事はアイスらしきシミが大量についたタオルでしたが、これはもしかして…「そるじゃぁ・ぶるぅ」が口元を拭いまくったタオルでしょうか?では、このタオルに顔を埋めたりしたら、嬉し恥ずかし『間接キッス』!?
ああ、でも…ソルジャー・ブルー様ならともかく「そるじゃぁ・ぶるぅ」なんかでは…。すみません、マザー。この質問は忘れて下さい。
リネンチーム・その2
マザー、長老方が『ぶるぅ鍋』の撮影に成功されました!アイスのシミだらけのタオルを洗いながら聞いた話では、功労者はやはりキャプテンだとか。今日の昼前、寒さが苦手らしい「そるじゃぁ・ぶるぅ」が外を眺める後姿を見てアイデアが閃いたそうです。なんでも…土鍋を温めて「そるじゃぁ・ぶるぅ」の部屋に置いてみたら、いそいそと入って丸くなり、満足そうに眠ってしまった…ということでした。
お昼の休憩が終わる頃、ブラウ様の艦内一斉放送がかかりました。
「みんな、聞こえるかい?『ぶるぅ鍋』が成功したよ!」。
わぁっ、とシャングリラ中が沸いたのですが。
「映像は見てのお楽しみだ。ただし!私でもハーレイでも、誰でもいいから長老の1人にジャンケンで勝つこと。思念を鍛えるチャンスだ、どんどん挑戦しておいで!」。
あぁ、なんてことでしょう。思念の扱いのベテランでらっしゃる長老方にジャンケンで勝つなんて、私にはとても無理そうです。ええ、ダメもとでキャプテンに挑戦してみましたが、
「…かわいそうだが、私はチョキだ」
勢いよく出した私の「パー」は、出す前に読まれておりました。
マザー、私はいつか『ぶるぅ鍋』の映像を見られるでしょうか?
ブリッジの誰かが見せてもらったらしい、という噂は聞きましたが…。
リネンチーム・その3
マザー、「そるじゃぁ・ぶるぅ」はお昼寝中です。ベッドで眠る姿を見るたびに思うのですが、「そるじゃぁ・ぶるぅ」と掛け布団の上で丸まっているナキネズミの関係は「飼い主(?)とペット」なのか「ペット同士でお友達」なのか、どっちでしょう?…「そるじゃぁ・ぶるぅ」の本質に触れる質問だけに、私にはまだ答えを知る資格はない…ですか?
昨夜、またアイスのシミつきタオルが回ってきました。マザーの「ぶるぅと間接もそう経験できるものではない」というお言葉に感謝しながら顔を埋めていましたら、先輩が「どしたの、気分悪いの?…じゃあ、あとは私がやっとくね」と優しく言って下さったのですけども。
先輩が抱えた籠の中には「白を基調に銀をあしらった服」「黒のアンダーらしきもの」「紫のマントのようなもの」が入っているではありませんか!…あれは教育中に画像で拝見したソルジャー・ブルー様のご衣裳そのものでございました。
なのに、なのに洗い損ねてしまったんです、マザー!…「そるじゃぁ・ぶるぅ」と間接していたばっかりにソルジャー・ブルー様のお召し物を洗う機会を逃すとは…。ショックで昨夜はろくに眠れませんでした…。