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シャングリラ学園シリーズのアーカイブです。 ハレブル別館も併設しております。

幻の夜
 ※「そるじゃぁ・ぶるぅ」が誕生したのは2007年クリスマス企画。
 その時、クリスマスが1歳の誕生日になるように設定されて生まれて
 きたので生後300日を越えてましたっけ。
 クリスマス企画終了と共に『ぶるぅのお部屋』は一旦なくなり、翌月、
 再び出現して…生後1000日目になったのが2009年9月20日。
 四桁の大台に乗る記念日をお祝いしようと『幻の夜』を書きました。
 シャングリラ学園シリーズとのコラボになりますv



それは9月20日の夜のこと。シャングリラ学園生徒会長、ブルーは一緒に暮らす「そるじゃぁ・ぶるぅ」と並んでリビングのソファに座っていた。窓の下に広がるアルテメシアの街の明かりはさほど眩いものではないし、昨日が新月だったから月もない。空気も秋らしく澄んできていて、こんな夜は星がよく見える。
「ねえねえ、ブルー、さっきのお料理、美味しかったね!」
そう言ったのは「そるじゃぁ・ぶるぅ」。二人はホテル・アルテメシアのメインダイニングで食事を済ませて家に帰って来た所だった。エロドクターと呼ばれるドクター・ノルディがよく出没するホテルではあるが、二人の大のお気に入り。ましてや今日は特別だから、ノルディと顔を合わせないようにちゃんと個室を取ったのだ。シェフが腕をふるった料理は旬の食材が生かされていて、今日の主役の「そるじゃぁ・ぶるぅ」の舌を大いに喜ばせた。
「あのソース、今度作ってみようかな? デザートも作ってみたいのが一杯あったし」
「そうだね。ぶるぅなら色々作れそうだけど…とりあえず今は乾杯しようか」
ブルーが宙に取り出したのは二人分のグラスとシャンパン。もちろん子供用ではない。サイオンは使わずに慣れた手つきでポン! と栓を開け、二つのグラスに注ぎ入れて…。
「ぶるぅ、生まれてから1000日目おめでとう。折り返し点だね」
「ありがとう、ブルー! もう1000日だなんて早いよね」
二人はグラスを1個ずつ持って。
「「かんぱーい!!」」
チン、とグラスが涼しい音を立てて触れ合った時。
「「…えっ?」」
グラスが4個に増えていた。それを支える手も4本に…。
「「「「えぇぇっ!?」」」」
驚きの声も四人分だった。テーブルを挟んで向かい合ったソファには誰も座っていなかったのに、そこに招かれざる来客が二人。しかもその姿はどう見ても…。
「…えっと……。ブルー……?」
いったい何をしに来たのだ、とブルーは自分そっくりの顔の人物に問いかけた。ブルー自身は滅多に着ないソルジャーの正装をした人間といえば、別の世界のシャングリラ号に住む通称ソルジャーことソルジャー・ブルー。いつも騒動の種になる彼がやってくるとはツイていない。今日は特別な日だったのに…。あまつさえ「ぶるぅ」こと、あちらの世界の「そるじゃぁ・ぶるぅ」のソックリさんまで来てしまうとは…。しかし。
「……君は?」
ブルーに瓜二つの人物が首を傾げた。大きく見開かれた赤い瞳が不安の色に揺れている。そして「そるじゃぁ・ぶるぅ」によく似た「ぶるぅ」の方はグラスをガチャンとテーブルに置いて。
「誰? これって何の悪戯? 悪戯するなら噛んじゃうからね!」
イーッと剥き出された歯並びはまさに健康優良児。この歯で噛まれたら痛かろうな、と思ったところでブルーはハッと気が付いた。…目の前にいるのは「ぶるぅ」ではない。「ぶるぅ」に見えるが赤の他人だ。自分そっくりの人物もソルジャーとまるで雰囲気が違う。では…この二人は誰なのだ? 全く違う世界から来た客人だったりする……のだろうか?

幸いなことに客人はサイオンを持っていた。しかも最強のタイプ・ブルー。サイオンの波長を合わせると互いの情報が瞬時に伝わり、判明したのは客人たちの名もブルーと「そるじゃぁ・ぶるぅ」で、SD体制が敷かれた世界のシャングリラ号の青の間で乾杯しようとした瞬間にこちらへ飛ばされてしまったという事実。
「…フィシスの予言はこれだったのか…」
客人のブルーが苦笑しながら「そるじゃぁ・ぶるぅ」が淹れた紅茶のカップを傾けた。
「今夜、あなたの望みが夢の世界で叶うでしょう…とフィシスは言った。まさか地球に来られるなんてね。フィシスの予言が正しいのなら、時計が午前2時を指すまでは夢を見ていられる筈だと思う」
「…ここは夢の世界じゃないよ。ぼくにとっては現実だって言ってるだろう? それに、何かといえば別の世界から押しかけてくるブルーとぶるぅだっているんだ」
ブルーは唇を尖らせたものの、この客人はいつも遊びに来るブルーのように休暇を取ったりサボったり…という生活とは無縁らしかった。シャングリラに住む仲間たちを守り、導くために自分の気持ちは後回しにして生きる人生。その肉体は弱ってきていて、焦がれ続けた地球には辿り着けないと覚悟している。彼の世界の「そるじゃぁ・ぶるぅ」は、そんな彼の望みから生まれた我儘勝手な分身で…。そう語ってから客人は儚げな笑みを浮かべた。
「この世界が夢でなかったとしても……ぼくは二度と来られはしないと思う。別の世界へ飛ぶだけの力は持っていないんだ。ここへ来られたのは…多分ぶるぅの力じゃないのかな。ぶるぅはぼくを地球へ連れて行きたいと思っていて……乾杯する時もそう言った。いつか一緒に地球へ行こうね、と」
「…君の世界のぶるぅも今日で1000日になるんだよね」
「そうだよ。卵から孵ったわけではなくて、ぼくの部屋に出現してからってことだけど」
客人は自分の世界の「そるじゃぁ・ぶるぅ」の頭を撫でた。大変な悪戯っ子だという客人の分身は大人しくドーナツを齧っている。明日の朝食用にホテル・アルテメシアで買ってきたものだ。こちらの世界の「そるじゃぁ・ぶるぅ」が淹れたココアも気に入ったらしい。客人は二人の「そるじゃぁ・ぶるぅ」を見比べて…。
「不思議だね。見た目はこんなにそっくりなのに、君のぶるぅは三百歳を超えているのか…。あ、6歳になる前に卵に戻ってしまうんだったっけ。じゃあ三百歳とは言わないのかな?」
「うん、言わない!」
割って入った「そるじゃぁ・ぶるぅ」がエヘンと胸を張って続けた。
「ぼくね、6歳のお誕生日を迎えたことは一度もないよ。その前に卵になっちゃうからね。今日で二分の一まで来たから折り返し点のお祝いなんだ」
2000日を超えたら卵に戻る日が近いんだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は説明する。卵に戻る日や孵化するまでの期間は一定ではなく、そのために誕生日がコロコロ変わってしまうから…折り返し点になる日に近くてキリがいい日を祝うのだ、と。
「だから1000日目なんだけど。…どうしてそっちもお祝いしてたの?」
「ぶるぅが来てくれて1000日経ったのが嬉しかったから…かな。最初は1年しか一緒にいられないかもしれないと思っていたんだ。生まれた理由が理由だけにね」
1年だけ自由に生きてみたいと望んだ自分の心が「そるじゃぁ・ぶるぅ」を生み出したから、と客人は穏やかに微笑んだ。四桁の大台に乗るほどの期間を共に暮らせたことを祝って乾杯しようとしていたのだ、と。その客人が心の底から見たいと望み、焦がれ続けてきた星が……地球。ブルーは客人を見詰め、それから窓の外を眺めて言った。
「…君が憧れた星を見に行こうか。ぼくとぶるぅの力を合わせれば成層圏の外に出られる。君のぶるぅの力も借りれば完璧だよ。…君の力を使わなくっても、この星を見せてあげられる」
「……本当に……?」
夢みたいだ、と呟く客人にブルーは力強く頷いた。
「うん、本当に地球を見られるよ。君のフィシスが予言した魔法の時間が切れない内に…行こう、ブルー。君に地球を見せたいから。…いつか必ず君の世界の地球に辿り着いてほしいから。ここは夜だけど、地球の反対側は昼間だし…夜の景色も昼の景色も見てもらえると思うんだ」
青いサイオンがリビングに溢れ、四人は宇宙へ向かって飛んだ。眼下には青く輝く地球。客人たちはそれに魅せられ、人のいない海辺や深い森の奥に降りたりもして、憧れの星を存分に満喫してからリビングに戻ったのだった。

時刻は午前1時を回った所。「そるじゃぁ・ぶるぅ」が飲み物を淹れ、アップルパイのお皿を配る。客人は自分の世界の「そるじゃぁ・ぶるぅ」をまじまじと見つめて溜息をついた。
「…同じぶるぅなのに大違いだ。ぼくのぶるぅは悪戯好きの大食漢で家事なんか一度もしたことがない。そういうのは世話係かソルジャー補佐がやってくれると信じて疑いもしないんだから。…おまけに迷惑かけてばかりで…」
「だって! ぼく、そういうの得意じゃないし、まだ子供だし!」
プウッと頬を膨らませる姿にブルーはクスッと笑ってしまう。この「そるじゃぁ・ぶるぅ」のサイオンが強力なことはさっきの旅でよく分かったが、中身は我儘なお子様らしい。子供ゆえの思い込みの力で時空を越えてやって来たものの、再現する技量は持たないようで…。
「ぶるぅ、君が子供なのはよく分かったよ。…君たちが何処から来たのか分かれば会いに行けると思ったけれど、説明できないみたいだし……君の力が切れてしまう時が魔法が終わる時なんだろうね。また会いたいのに…無理なのかな?」
ブルーの問いに客人が静かに口を開いた。
「無理だと思う。…フィシスはこうも言ったんだ。夢は叶うけど、ぼくはそのことを忘れてしまう…と。夢は儚く消えるものだ、と」
「……そうなんだ……」
寂しいね、とブルーは赤い瞳を揺らす。この客人の記憶が消えてしまうのが辛かった。こんなにも地球に焦がれているのに、自分そっくりの人は衰弱していて、恐らく地球へは辿り着けない。ならば夢に等しいものであっても、その目で眺めた地球の姿を心に刻んで欲しいのに…。俯いてしまったブルーに客人がそっと手を差し伸べた。
「いいんだ、忘れてしまっても。…素敵な夢を見たという気分くらいは残るだろうから、ぼくはそれだけで満足だよ。ぼくの夢は地球へ行くこと。ならば、いい夢は…地球の夢に決まっているじゃないか。せっかくの夢だから、一つ訊きたい。…この場所が何処か分かるかな?」
「えっ?」
「こんな島だよ。とても大事な場所じゃないかと思うんだけど」
重ねられた手から流れ込んできたのは宇宙から地球へと降りてゆく映像。客人の世界のフィシスが持つという記憶の一部だと聞かされたブルーは首を捻った。
「えっと…。そういう形の島は確かに地球に存在してる。この国にあるよ。今は夜だから宇宙からは見えなかったかも…。でも、そんなに大事な所かなぁ?」
「ああ、やっぱり実在するんだね。四国も…そして徳島県も」
「…四国? …徳島県? 何、それ? そんな名前じゃないよ、あの島。あそこは昔からソレイドと言って…」
「ソレイド?」
今度は客人が驚く番だった。彼の世界ではソレイドは地球とは全く異なる座標に位置する軍事拠点らしい。
「似てるようでも違う部分が色々あるのか…。フィシスの記憶では徳島県を目指すようにして降りていくから、地球の重要な機関がそこに置かれているんじゃないかと思って尋ねてみたんだけれど」
「困ったなぁ…。ぼくの世界には徳島県という地名が無いし、ソレイドだってごくごく普通の地域だし…。あそこに何かあったっけ?」
ブルーの膨大な知識の中に該当する要素は見つからなかった。ソレイドは八十八ヶ所を巡る遍路旅で知られた巡礼の地だが、それは重要な意味を持つのだろうか? 客人が言う徳島県あたりに存在するのは一番札所……お遍路の旅の出発点。しかし、そこを大切な場所だと言い切れるのは信心深い善男善女と坊主くらいなものだろう。
「…駄目だ、心当たりが全然ないや…。ぼくの世界じゃ一般的には観光に行く所なんだよ、ソレイドは」
ごめん、とブルーは頭を下げた。どうやら客人たちは似て非なる世界から来たようだ。まあ、それを言うなら日頃から出入りしているソルジャーや「ぶるぅ」も同様だったし、そう問題はないのだが…。
「だけど一応、調べてみようか。…ソレイドだよね」
興味津々の客人と一緒にインターネットで検索しても、ソレイド名物のお土産と特産品にグルメ情報、観光名所などがヒットするだけ。でなければ八十八ヶ所関連だ。これは追及するだけ無駄ではないか…と頷き合って、さっき見て回った真っ青な海や自然のままの森の話をしている内に時間は過ぎて…。
「もうすぐ2時か…」
客人が名残惜しそうに窓の外に光る星を見上げた。
「ぶるぅが生まれて1000日目というだけで嬉しかったけど、地球をこの目で見られたなんて…。ありがとう、あちこちに連れて行ってくれて。忘れないよ、と言いたいのに……もうすぐぼくは忘れてしまう」
「1000日目のお祝いをしたことだけを覚えていればいいんじゃないかな。もしかしたら、いつか君のぶるぅが本物の地球を見せてくれるかもしれないよ」
ブルーの言葉に客人は柔らかな笑みを湛えて。
「…そうだね、ぶるぅが連れて来てくれたんだし…。きっと見られると信じよう。ぼくは確かに地球を見たんだ」
忘れてしまう夢であっても、と客人が差し出した右手と握手する。「そるじゃぁ・ぶるぅ」も双子のような相手と握手し、四人で幾つか言葉を交わして……さよならと手を握り合った直後に午前2時が訪れた。

「…あれ? ブルー、昨日買ってきたドーナツが無いよ?」
翌朝、いつものように起き出したブルーを待っていたのは困惑顔の「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
「おかしいなぁ…。テーブルの上に置いといたよね? 空っぽの箱だけキッチンにあって、中身がどこにもないんだけれど…」
「空っぽ? 昨夜は乾杯をしてすぐ寝ただろう、ぼくもぶるぅも。…それとも……。あ、そうだ。ぶるぅ、酔っ払って夜中に食べてしまったんじゃあ…」
やりかねないよ、と笑うブルーに「そるじゃぁ・ぶるぅ」はションボリとして。
「そうかも…。アップルパイも減っちゃってるんだ。ぼくって酒癖悪かったみたい…」
「子供のくせにお酒を飲んだんだから、酔っ払うのは仕方ないさ。昨日はぶるぅのためのお祝いだったし、たまには羽目を外しちゃってもいいんじゃないかと思うけどね。そうだ、今からドーナツ食べに行こうか。色々選んで買っていたのに、食べたのを全然覚えてないのは残念だろう?」
「いいの?」
「もちろん。1000日目のお祝いは24時間有効だよ。行こう、ぶるぅの好きなお店へ。朝御飯はドーナツ、お昼も何処か美味しいお店でゆっくりと…。何が食べたい?」
グルメマップを取り出すブルーの手元を「そるじゃぁ・ぶるぅ」がニコニコ笑顔で覗き込む。食べ歩きプランを練り始める二人に昨夜の記憶は全く無かった。別世界から来た客人たちにドーナツとアップルパイを振舞ったことなど覚えていない。彼らが消えるのを見送った後、二人でお皿やカップをきちんと洗って片付けてから眠ったのに…。
「ぶるぅ、改めて1000日目おめでとう。まずはドーナツで腹ごしらえだね」
「うん! ぼく、いっぱい食べて研究するんだ♪」
みんなに新作を出したいもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は張り切っていた。卵から孵ってからの日数が四桁になった日を記念日として祝い始めてもう何度目になるのだろう? これからもきっとこの習慣は続いていくに違いない。

その頃、ドーナツとアップルパイを食べてしまった客人たちも別の世界で目を覚ましていた。シャングリラ号の中にある青の間のベッドと、その脇に置かれた土鍋の中で。普段は「そるじゃぁ・ぶるぅ」は専用の部屋で寝ているのだが、夜にお祝いをするというので青の間に泊まりに来たのだった。
「おはよう、ぶるぅ。昨夜はいい夢を見ていたような気がするよ。…お前が泊まってくれたお蔭かな」
「本当? ぼく、暴れたりしなかった? 乾杯した後の覚えがないけど…」
酔っ払って何かしたかも、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は心配そうだ。ブルーはクスッと笑みを零して。
「大丈夫だよ。ほら、グラスもボトルも割れずに無事だ。ぼくもお前も1杯だけで酔いが回ってすぐに寝たから」
「そっか……寝ちゃったんだっけ。せっかくお祝いしてくれたのに」
「残念そうだね。それじゃ改めてお祝いしようか? 1000日目の」
「わーい! ぼく、何かいいもの探してくるね!」
言うなり「そるじゃぁ・ぶるぅ」の姿がパッと消え失せた。日頃のショップ調査とグルメ三昧の成果を披露する気だろう。悪戯っ子だがサイオンだけは一人前の「そるじゃぁ・ぶるぅ」。いてくれるだけで心強い、とブルーはいつも思っていた。二人で別の世界の地球へ行った記憶は綺麗に失われてしまったけれど、今日は気分がとてもいい。
「ぶるぅが来てから1000日目か…。ぶるぅならきっと地球まで行けるだろうな。…ぼくの命が尽きた後でも、ぶるぅが地球を見てくれたなら……ぼくも見られるような気がする。あの青い星を…」
頼むよ、ぶるぅ……とブルーは微笑む。この日から遥か遠い未来に「そるじゃぁ・ぶるぅ」がブルーを本物の地球へ連れて行くことになるのだったが、それを二人は知る由もない。地球はまだまだ夢の彼方だ。

「そるじゃぁ・ぶるぅ」、生まれてから今日で1000日目。奇跡のように交わった二つの世界は互いの記憶の消滅と共に再び分かたれ、記憶も二度と戻らなかった。家事万能の「そるじゃぁ・ぶるぅ」と悪戯大好き「そるじゃぁ・ぶるぅ」は、それぞれのブルーと共に自分の世界で生きてゆく。「かみお~ん♪」と明るく叫んで元気一杯に跳ねる姿はどちらの世界も共通だったが、評価はキッパリ分かれるだろう。
悪戯好きの「そるじゃぁ・ぶるぅ」と家事万能の「そるじゃぁ・ぶるぅ」。もう一人、ソルジャーの世界に住んでいる通称「ぶるぅ」がこの日に出現しなかったのは、乾杯しなかったせいらしい。ソルジャーとキャプテンの大人の時間が始まったので土鍋に入って眠っていたのだ。三人の「そるじゃぁ・ぶるぅ」の揃い踏みが実現していたならば、何かが違っていたのだろうか? それは誰にも分からない。
「かみお~ん♪」が口癖でブルーの身体を縮めたような姿の「そるじゃぁ・ぶるぅ」は全部で三人。家事万能か、悪戯好きか、おませで悪戯好きなのがいいか。どこの世界のブルーに訊いても答えはきっと決まっている。
「ぼくはぶるぅが一番好きだよ」。
それは自分の傍らにいる「そるじゃぁ・ぶるぅ」。おませさんでも悪戯好きでも、愛すべき存在なのだから。そして「そるじゃぁ・ぶるぅ」の方もブルーが一番好きだった。だから全ては上手くいく。
「そるじゃぁ・ぶるぅ」、1000日目の記念日、おめでとう!




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