シャングリラ学園シリーズのアーカイブです。 ハレブル別館も併設しております。
背が伸びるようにと祈りをこめて、毎日飲んでいるミルク。毎朝と、それに学校から帰った後のおやつの時間。おやつの時は紅茶の方が多いけれども、ミルクが合いそうだったらミルクにする。ホットでも冷たいミルクでもいい。
こんなに頑張って飲んでいるのに、一向に伸びてくれない背丈。
ぼくの身長はハーレイと再会した時の百五十センチから全く変わらない。一ミリだって伸びてはくれない。夏休みの間に伸びてくれるかと期待したけど、駄目だった。
部屋のクローゼットに鉛筆で微かにつけた床から百七十センチの高さの印。ソルジャー・ブルーだった頃の前のぼくの背丈。そこまで育たないと大好きなハーレイとキスさえ出来ない。
(…今度こそ伸びてくれますように…)
冬休みはまだずっと先だし、それまでには伸びると思いたい。百七十センチには届かなくても、望みが見えてくるだけでいい。一ミリすらも育たないよりは、一センチでも伸びる方がいい。
背を伸ばすためには、やっぱりミルク。それが一番効くみたいだから、今日も学校から戻るなり鞄を置いて、手を洗って。着替えを済ませて、ママにおやつは何か訊いてみた。
「ホットケーキよ。直ぐ焼けるから、メイプルシロップとバターを出してね」
「うんっ!」
ホットケーキならミルクにぴったり。ママに頼まれたバターとかを揃えるついでに、ぼく専用のマグカップも出した。朝は冷たいミルクを飲んだし、おやつはホットミルクがいい。ミルクパンに注げばママが温めてくれる。
冷蔵庫から出したミルクの大きな瓶からミルクパンに中身を注ごうとして、瓶に描かれた緑色のマークに気が付いた。メーカーのシンボルマークの四つ葉のマーク。幸せの四つ葉のクローバー。
(そういえば四つ葉だったっけ…)
見慣れていたから、今まで気に留めていなかったけれど。
「ブルー? どうかしたの?」
「ううん、四つ葉のクローバーだな、と思って見てた」
「そうだわねえ…。ママも子供の頃によく探したわよ、ブルーは探してなかったかしら?」
「うん…」
一度も探したことはない。
ママは「そういえば、男の子は探していなかったわね」と笑っていたけれど。
…ホントは探したことがあったんだ。今のぼくじゃなくて、前のぼくが。
ホットケーキを食べて、ホットミルクも飲んで。
二階の自分の部屋に帰った後、勉強机の前に座って頬杖をついた。机の上にはハーレイの写真。夏休みの最後の日にハーレイと並んで写した記念写真。飴色をした木のフォトフレームに収まったそれを眺めながら前の生に思いを馳せる。
(…クローバーかあ…)
白い花を幾つも咲かせるクローバー。
シャングリラのブリッジが見える公園は芝生の部分が多かったけれど、クローバーが生えている所もあった。花が咲いている時期が長いから、子供たちに人気だったクローバー。白い花を摘んで花束にしたり、花冠にしたり。
花壇の花は勝手に摘んだら叱られるけども、クローバーは沢山摘んでも叱られないから、遊びの時間の人気者。閉ざされた世界のシャングリラの中でも、野原に出掛けた気分になれる。
子供たちが遊んでいる時に公園へ行くと、よく花冠を被せてくれた。子供たちはソルジャー相手でも遠慮しないし、憧れのヒーローでもあったらしくて。
「私が先に作ったのよ!」
「ずるいや、ぼくも作ってたのに!」
誰が花冠をぼくに被せるかで、いつも始まる小さな争い。ぼくは笑ってしゃがみ込んだ。
「幾つあっても大歓迎だよ、花冠」
「ホント!?」
子供たちが被せてくれたクローバーの花冠。多い時には五つも六つも。それを被ってブリッジに寄ると、ハーレイたちが「大人気ですね」と笑うものだから、「お裾分けだよ」と被せてやった。
もちろんハーレイだけじゃなくって、ゼルの頭にも花冠。それは和やかな光景だったから、若いクルーも笑いはしないし、ゼルだって普段よりも柔らかな顔で照れていたっけ。
花冠をくれた子供たちから、四つ葉のクローバーを貰うこともあった。
「はい、ソルジャー! 幸せの四つ葉のクローバー!」
ヒルマン先生から習ったんだよ、と得意そうだった子供たち。一緒に探そうとよく誘われた。
「えっとね、この辺で見付けたの!」
「ぼくはこの前、ここだったよ」
先を争って四つ葉があった場所を教えてくれるのだけれど、一つも見付けられなかったぼく。
四つ葉のクローバーを「あった!」と高々と差し上げる手は、いつだって小さな子供の手。
「ソルジャー、こっち!」
「きっと、こっちにあると思うの!」
絶対あるから、と励まされて頑張っても見付ける前に子供たちがヒルマンに呼ばれてしまうか、ぼくがハーレイたちに呼ばれてしまうか。見付けられずに時間切れ。
ちょっぴり悔しくて、ハーレイが暇そうにしている時に「キャプテンは公園も把握すべきだ」と理由をつけては呼び出してきて何度も探した。子供たちがいない時間に、クローバーを真剣に探すソルジャーとキャプテンの図はブリッジから見たら間抜けな光景だったかもしれない。
でも、ぼくとハーレイが恋人同士だとは誰も気付いていなかったから、傍目には「負けず嫌いなソルジャーに駆り出されて公園で働くキャプテン」と映っていただろう。
そうやってハーレイと二人で懸命に探しても駄目だった。
四つ葉のクローバーは一本も姿を見せてくれなくて、かき分けても普通のクローバーばかり。
なのに、その同じ場所で子供たちはちゃんと見付けて来るんだ。ぼくとハーレイが見付からずに引き揚げた次の日なんかに「ソルジャー、あげる!」って。
それがあまりにも不思議だったけど、はしゃぎながら公園を走る子供たちを見ていたらストンと納得できた。
今は小さな子供たちだけれど、いずれは育って一人前の大人になる。アルタミラからの脱出組のぼくやハーレイより、ずっと先まで生きるであろう子供たち。あの子たちがミュウの未来を担う。
未来を担う子供たちだから、四つ葉のクローバーを見付けられるんだと思った。
これから花開く幸せな未来を、掴み切れないほどの幸運を示す四つ葉のクローバー。たっぷりと未来のある子供たちだから、幾つでも見付けられるのだと。
けれど…。
今から思うと、ぼくとハーレイだから四つ葉のクローバーは無かったのかもしれない。
愛し、愛されて、幸せに暮らす恋人同士だったのだけれど。ぼくたちはシャングリラでこの上もなく幸せに暮らしていたつもりだけど、最後の最後で悲しすぎる別れがやって来た。
結婚して祝福されるどころか、残酷な運命に引き裂かれてそれっきりだった。
独りぼっちでメギドで死んでいった、ぼく。
一人残されて悲しみと孤独に苛まれながら、死に絶えた地球まで行って生を終えたハーレイ。
ぼくたちには四つ葉のクローバーに相応しい幸せな未来が待ってはいなかった。
ハッピーエンドが無い二人だから、いくら探しても見付からなかったのかもしれない。
どんなに探しても、何度探しても、見付けられなかった四つ葉のクローバー。
幸運の印のあの四つ葉には、もしかしたら、幸せな結婚の意味もあったのだろうか。
ぼくとハーレイと、結婚して幸せなハッピーエンド。
それが無かったから、四つ葉のクローバーはついに見付からなかったのかも…。
今のぼくの家の庭にもクローバーが生えている。放っておくと増えすぎるから、とパパとママが広がらないように抜いたり刈り込んだりしているけれども、一人前の庭のアクセント。可愛い白い花を咲かせて、葉っぱも青々としているし…。
小さい頃から庭で遊んで、クローバーの花もよく摘んだ。ママが花冠を編んでくれたり、摘んだ花を束ねてコップに挿して、テーブルに飾ったりもした。
四つ葉のクローバーを見付けると幸せになれると幼稚園の時から知っていたけれど、そういえば探したことがない。自分の家の庭にクローバーがあって、花を摘んで遊んでいたというのに。
(…もしかすると…)
ぼくは憶えていたのかもしれない。
あの頃はぼくの前世なんて知らなかったし、ソルジャー・ブルーの記憶も無かったけれど。
それでも何処かで四つ葉のクローバーのことを憶えていたかもしれない。
自分には見付けられない、って。
(…今のぼくだと、どうなんだろう?)
窓の外はまだ充分に明るかったから、階段を降りて玄関から庭に出てみた。ママがキッチンで夕食の支度をしながら「あら、散歩?」って訊くから、「違うよ、庭」って返してドアを開けて。よく腰掛ける木の下の白い椅子には寄らずに、クローバーの花が咲いている場所に座り込んだ。
重なり合って生えている葉を端の方から手で分けてゆく。
(…あるかな?)
おやつの時に見た牛乳瓶のマークの四つ葉。ぼくが探している幸運の四つ葉。
普通の葉っぱは幾つもある。三枚セットのクローバーの葉っぱ。四つ葉だと思っても三枚の葉が二本絡み合っているだけだったり、見間違いだったりとシャングリラで何度も目にした光景。
(…やっぱりダメかなあ…)
でも、と考え直して辛抱強く探してみる。
今のぼくは幸せなんだから。前のぼくと違って、結婚して幸せになるんだから…。
ハッピーエンドになるんだから、とハーレイの顔を思い浮かべながら探った場所に。
「あった!」
一本の四つ葉のクローバー。それも大きな葉っぱの四つ葉。シャングリラでは見なかった立派な四つ葉のクローバー。
(うわあ…。こんな大きな四つ葉って、見たことないよ)
きっと幸せになれる、と思った。だって、大きな四つ葉のクローバー。幸せもきっと桁違い。
初めて見付けた四つ葉のクローバー。
採らずにそっと残しておいた。他の葉っぱに紛れ込ませて、何処に在ったか分からないように。
初めて見付けた、ぼくだけの幸せ。ぼくのための四つ葉のクローバー…。
ソルジャー・ブルーだったぼくが何度探しても、見付からなかった幸運の四つ葉のクローバー。
キャプテンだったハーレイを動員したって見付からなかった幸運の四つ葉。
それをようやく見付けられた。クローバーが沢山ある野原ではなくて、ぼくの家の庭で。
今度こそ幸せになれる気がした。
幸せになれるに決まっているけど、神様が証拠をくれたみたいで嬉しかった。
だから週末の土曜日、来てくれたハーレイに尋ねてみた。
「ねえ、ハーレイ。四つ葉のクローバー、覚えてる?」
「…四つ葉?」
「シャングリラの公園でよく探したよ。どうしても見付からなかったけれど」
「ああ、あれな…」
不思議だったな、とテーブルを挟んで向かいに座ったハーレイが紅茶のカップを傾ける。
「俺とお前でいくら探しても見付からないのに、同じ場所で見付かるんだよなあ…。何日も経った後ならともかく、次の日なんかにアッサリとな。…子供の方が注意力があったんだろうな」
「それなんだけど…。ぼくとハーレイだから駄目だったんじゃないのかな、って」
「なんだ、それは」
怪訝そうな顔をするハーレイに、ぼくは話した。
幸せな未来が約束されていなかったから、ぼくたちは四つ葉のクローバーに出会えずに終わってしまったんじゃないか、と。
いくら探しても見付からなかったのは、幸せになれない未来を暗示していたんじゃないか、と。
「おいおい、相手はクローバーだぞ? フィシスならともかく、クローバーが予言をするか?」
喋りもしないしサイオンも無いぞ、とハーレイは苦笑したのだけれど。
「でも、ハーレイ…。ぼくは四つ葉を見付けたんだよ」
とても大きな、立派な四つ葉。シャングリラじゃ見たこともなかった大きな四つ葉。
思い立って直ぐに探した、ぼくの家の庭で。
長い間探したように思っていたけど、ほんの十分ほどだったよ?
「ホントだよ。それまで一度も四つ葉なんて探したことが無かったけれど…」
もしかして憶えていたのかな、とシャングリラでの四つ葉探しの話を繰り返してみる。
どんなに探しても見付けられないと思っていたから、庭にクローバーが生えていたって四つ葉を探さなかったのかも、と。
「だけど、今度は見付かったんだ。…幸せになれる、って言われたみたいで嬉しかったよ」
だから採らずに残しておいた。
せっかくの幸せの四つ葉だもの。庭で元気に生えてて欲しいよ…。
「なるほどなあ…。前は駄目だったが、今度はこの家の庭で見付かったんだな?」
ふむ、とハーレイは腕組みをした。
「そんなに簡単に見付かったんなら、お前の言う通りかもしれないな。前の俺たちは幸せとは逆の方向へと行っちまったが、今度はそうなる筈がないしな…」
クローバーでも予言をするのか。
フィシスの予言と違って分かりにくいが、前の俺たちの未来を言い当てていたか…。
「もう少し分かり易ければなあ…。そうしたら不幸を避けられたかもしれないのにな」
残念だ、と呟いたハーレイが「そうだ」とポンと手を打った。
「クローバーなら、俺の家の庭にも生えてたな。何処かから種が飛んで来たらしい」
だが、俺だってお前と同じだ。四つ葉なんぞは一度も探したことがない。
俺は男だし、その手の趣味は無いんだとばかり思っていたが…。
きっと憶えていたんだろう。探しても見付けられない、と。見付かるわけがないと。
「よし、帰ったら探してみよう。今日はお前の家で晩飯だし、明日の朝、一番で探してみるさ」
「そうしてみてよ。今度はきっと見付かると思う」
ぼくは見付かると確信していた。
前の生では二人揃って見付けられなかった幸せの四つ葉。
だけど今度はハーレイだって見付けられるし、ハーレイの家の庭にも絶対、ある筈。
立派な四つ葉のクローバーが。
シャングリラでは見なかったような、大きな四つ葉のクローバーが。
「でも、ハーレイ…」
「ん? どうした、ブルー?」
「えっとね、もしも四つ葉が見付かっても…」
採らないでそうっとしておいてあげて。
それはハーレイの幸せだから。
ハーレイの幸せを見守ってくれる、幸せの四つ葉のクローバーだから…。
分かった、とハーレイはぼくに約束をして。
夕食まで一日一緒に過ごして、「また明日な」と手を振って家に帰って行った。そして次の日、ハーレイはとびっきりの笑顔で報告してくれたんだ。
ママがお茶とお菓子をテーブルに置いて行った後で、ぼくと向かい合わせに座って。
「あったぞ、ブルー。俺の家の庭にも、でっかい四つ葉のクローバーがな」
ほら、とハーレイの手が伸びて来て、ぼくの右手に重なった。伝わって来る庭のイメージ。緑の芝生の一角に生えたクローバーの中に、立派な四つ葉。まだ朝露を纏っている。ハーレイ、本当に朝一番に探してくれたんだ…。
「な? 大きな四つ葉だっただろう? お前が見付けたのも同じくらいか?」
「うん。ハーレイ、朝早くから探してくれたんだね」
「そりゃあ、お前との約束だしな? それにだ、クローバーの予言も気になるじゃないか」
今度は幸せになれるのかどうか、一刻も早く確かめたくなる。
「前は探すだけ無駄って感じがしたがなあ…。今度はお互い、庭にあるのか」
「そうみたい。だから幸せになれるよ、きっと」
「当たり前だろうが」
絶対、お前を幸せにしてやる。今よりももっと、ずっと幸せにしてみせるからな。
クローバーの予言はもう無いんだから、とハーレイの手がぼくの頭をクシャリと撫でた。
「前の俺たちには無理だったんだろうが、今度は幸せになれるんだ。まだ結婚もしていない内から四つ葉のクローバーがお互いの家にあるんだぞ? これで幸せになれなくてどうする」
「ふふっ、そうかもしれないね」
前のぼくたちは本物の恋人同士だったというのに、四つ葉のクローバーに出会えなかった。
それなのに、キスさえ出来ない今のぼくたちの家の庭に立派な四つ葉のクローバー。二人一緒に暮らすどころか別々の家に住んでいるのに、ちゃんと四つ葉のクローバー…。
「ねえ、ハーレイ。…離れ離れで暮らしているのに、家に四つ葉があるんでしょ? いつか一緒に住むようになったら庭にドッサリ四つ葉なのかな?」
「…ドッサリか? そいつは有難味が無いような気もするが…」
それもいいかもな、とハーレイは「うん」と頷いた。
「よし。前の俺たちが見付けられなかった分の四つ葉を二人で探すか」
探すまでもなくドッサリなんだが、とハーレイの顔にぼくの大好きな笑み。
「一つ見付けたら、幸せが一つだ。二つなら二つ、三つなら三つ」
「幸せの四つ葉がドッサリだよ?」
「分かっているさ。お前をドッサリ幸せにしてやればいいんだろう?」
もちろん俺も幸せになれる、とハーレイはぼくの右手をキュッと握ってくれた。
メギドで冷たく凍えた右の手。
最期まで持っていたかったハーレイの温もりを失くしてしまって、冷たく凍えたぼくの右の手。
「お前がこの手が冷たかったことを二度と思い出せないくらいに温めてやるさ、俺の身体で」
「えっ…?」
「お前の念願の本物の恋人同士だ。冷たいどころか熱いだろうな、うん」
「ちょ、ちょっと…!」
ぼくは真っ赤になったけれども、二人一緒に暮らすってことは本当に本物の恋人同士。
その頃には幸せが前の生では想像すらも出来なかったほどに沢山、沢山、降って来るんだ…。
「ブルー、分かるか? 俺はな、お前が幸せだったら幸せなのさ」
前の俺もそうだし、今の俺もそうだ、とハーレイの鳶色の瞳がぼくの瞳を覗き込む。
「庭にドッサリの四つ葉のクローバーの分、うんと幸せにならんとな? お前も、俺も」
「うん。…うん、ハーレイ…」
「結婚したら庭で二人で四つ葉のクローバーを探してみよう。きっと沢山見付かるぞ」
「ドッサリ山ほど、きっと数え切れないくらいだね…」
前のぼくたちがいくら探しても、見付からなかった幸せの四つ葉のクローバー。
今度は幾つでも、いつでも見付けられるだろう。
見付かった数だけ、見付かる数だけ、ぼくたちはいくらでも幸せになれる。
だって、ハーレイと二人一緒だから。
手を繋いで何処までも歩いて行くんだ、四つ葉のクローバーがドッサリ生えている道を…。
幸せのクローバー・了
※ソルジャー・ブルーとキャプテン・ハーレイには、見付けられなかった四つ葉のクローバー。
なんとも不思議な話ですけど、今度の二人は見付けました。きっと幸せになれますよね。
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