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シャングリラ学園シリーズのアーカイブです。 ハレブル別館も併設しております。

見ていない地球

 シャングリラを収めた写真集。ぼくのお小遣いでは買えなかったから、パパに強請った豪華版。同じものをハーレイが先に買っていて教えてくれた、お揃いで持っている写真集。
 前は唯一のお揃いだったけど、今はハーレイと写した写真が勉強机に飾ってある。夏休み最後の日に二人並んで庭で写して、お揃いのフォトフレームに入れたもの。飴色をした木のフレームはハーレイが選んで買って来てくれて、それもお揃い。
 ハーレイの左腕にギュッと抱き付いて幸せそうに笑っているぼく。ハーレイもとびきりの笑顔の写真。夏休みの記念写真ということになっているけど、本当は二人一緒の写真が欲しかったんだ。この写真を飾って以来、勉強机の値打ちがグンと上がった。
 其処でシャングリラの写真集を眺める時間が好き。懐かしい船内も、優美な白い船体も。
 ぼくが守った白い船。ハーレイが舵を握っていた船。
 宇宙空間や人の住む惑星、明るい恒星なんかを背景に浮かぶシャングリラの写真が沢山。今まで何の気なしに見ていたけれども、今頃になって気が付いた。この本には青い地球が無い。



 教科書には普通に載っている地球。青い海に覆われた水の星。歴史の教科書ならSD体制の頃の荒廃した地球の写真もあるけど、それはあくまで参考資料。
 地球が青い星に蘇ってから長い長い時が流れているし、今では人が住んでいる地域も沢山ある。過去の過ちを繰り返さないよう、最先端の技術を生かして地球の環境を維持している。
 そんな時代だから、何処でも当たり前に見かける青い地球の写真や映像。珍しいものでも何でもないから、幼い頃から馴染んでいた。地球は青くて、暗い宇宙にぽっかりと浮かぶ水の星。
 シャングリラの写真集の中でも見かけたように思っていたのに…。
(…これ、地球じゃないよ…)
 同じように海があるだけの別の惑星。テラフォーミングされて作り上げられた人工の海。
 なんとなく地球のような気がしていたから、ページの下に小さく書かれた説明文は見なかった。
 考えてみれば、シャングリラが宇宙を飛んでいた頃には青い地球なんて何処にも無かった。まだ再生の真っ最中で、地殻変動が激しくて宇宙船なんかは降りられなかった。
 その地球の側を飛ぶ白いシャングリラも写真集には写っていたけど、他のページには青い地球があると思い込んでいた。
 シャングリラは地球が蘇るよりもずっと昔に、時の流れに連れ去られたのに…。



(…青い地球かあ…)
 地球に焦がれて、いつか行きたいと願い続けたソルジャー・ブルーだったぼく。
 ぼくの命はナスカで尽きると悟った時にも、「地球を見たかった」と独り呟いたほどに。
 肉眼で青い地球を見たくて、その青い地球に行きたくて…。きっといつかは、とフィシスが抱く地球を見ていた。寿命の残りが少なくなっても、それでも何処かで夢を見ていた。
 結局、地球には行けないままで死んでしまった前のぼく。
 もっとも、メギドで最期を迎えた時には地球なんて忘れていたけれど。最期まで持っていたいと願ったハーレイの温もりを失くした悲しみと、仲間たちへの思いしか残っていなかったけれど。
(ぼく、地球の上にいるんだけどな…)
 あまりに悲しすぎた前の生の後、ぼくは蘇った青い地球の上に生まれて来た。すっかり馴染んだ地球という星。毎日のニュースも天気予報も、ぼくを取り巻く全てが青い地球のもの。
 それなのに、ぼくはフィシスの映像で見ていたような青い地球を一度も肉眼で見たことがない。
 宇宙船で何処へだって行ける時代だけれど、小さかったぼくは宇宙船で旅をするには弱すぎた。ほんの近くにある月や火星に出掛けたとしても、行き先で熱を出すのに決まっているから。
 同じ地球の上で遠くに住んでいる親戚やお祖父ちゃん、お祖母ちゃんの家に行っても旅の疲れで寝込んでしまって、何処へも遊びに行けなかったくらいに弱かったから。
 弱すぎたぼくは地球一周の遊覧飛行もしたことがない。ぼくは青い地球を見たことがない…。



 今の学校に入学する前、パパに「丈夫になったら、夏休みに遊覧飛行に連れて行ってやろう」と言われて楽しみにしてた。
 義務教育の最後の学校。丈夫になれるかどうかはともかく、連れて貰えそうだと考えた。初めて出掛ける宇宙船の発着場に、初めて見る宇宙。地球を一周してくるだけでも、ぼくにとっては一大イベント。一日も早く入学したくて、夏休みがとても待ち遠しくて…。
 ところが、入学したぼくを待っていたのは右の目からの謎の出血。不安の中でもパパとママには隠さなくちゃ、と焦っている間にあっさりとバレて、次に起こったのが聖痕現象。前の生の最期に負った銃創からの大量出血。
 それと同時にソルジャー・ブルーの記憶が戻って、ハーレイに会った。前の生でのぼくの恋人、キャプテン・ハーレイが生まれ変わって来たハーレイ。
 そのハーレイに再会できた喜びと幸せとが大きすぎたから、旅行に出掛けることなんか忘れた。学校に行けば先生の顔のハーレイに会えて、家だと恋人の顔をしたハーレイに甘えて、抱き付く。
 今の今まで思い出しもしなかったパパとの約束。地球一周の遊覧飛行。夏休みはとうに終わってしまって、ずっとハーレイと過ごしていた。会えない日だってあったけれども、大抵は一緒。
 キスさえ許してくれない上に、自分の家にも来てはいけないと叱るハーレイ。
 だけど膝の上には乗っけてくれるし、頬と額ならキスしてくれる。抱き締めたりもしてくれる。夜には帰ってしまうけれども、それでも一日、あるいは半日、ハーレイと一緒だった夏休み。
 地球一周の遊覧飛行より、ハーレイがいい。ハーレイと過ごした夏休みの方がずっといい。
 でも…。
 そのハーレイは青い地球を見に行ったことがあるのかな?
 キャプテン・ハーレイはぼくが死んだ後、シャングリラを地球まで運んで行ったのだけれど。
 青くなかった地球の上に降りて、その地の底で死んだのだけれど。
 今、住んでいる青い地球。この青い星を宇宙船から眺めたことがあるのかな…。



 ぼくはハーレイから旅行の話を一度も聞いたことがない。海や山でのキャンプや合宿、そうした話題はたまに出るけれど、いわゆる旅の話は出ない。
 つまりはハーレイも宇宙旅行なんて出掛けたことが無いんだろう、と考えながら、ぼくの部屋で二人で過ごす土曜日に尋ねてみた。二人と言っても、もちろんママがお茶やお菓子を届けに何度も出入りするけれど。
「ねえ、ハーレイ。…ハーレイは地球を見たことがある?」
 テーブルを挟んで向かい合わせ。ハーレイは「地球?」と訊き返した。
「うん。宇宙から見た、青い地球だよ」
 きっと「いや」と答えると思っていたのに、「ああ」と即答。
「もちろんあるぞ。…実にいいもんだな、青い地球は」
「えっ……」
 ぼくは心底、落胆した顔をしたんだと思う。
 一度も見たことがない青い地球。前の生から焦がれ続けた青い地球。
 それをハーレイが一足お先に見ていただなんて。
 …そりゃあ、ハーレイは前の死に絶えた地球だってちゃんと見ているんだけど、でも……。
 ぼくの顔がよほど悲しそうに見えたんだろう。ハーレイは酷くうろたえた。
「お、おい、ブルー…。まさか、お前は見たことが無いのか?」
 ハーレイが悪いわけじゃないのに、慌てふためいた上に困り顔。
 死の星だった地球も、青い地球も肉眼で見たことがあるハーレイ。
 青い地球を見たのがいつだったのかは分からないけれど、前の生の記憶を取り戻した時の感動はひとしおだったろうと思ってしまう。
 分かっているけど、涙が溢れそうになる。ぼくが一度も見たことのない青い地球。



 シュンと俯いて、滲みかけた涙をグイと拭って。小さい声でボソボソと言った。
「…今の学校に入って、丈夫になったら連れてってもらう約束だったんだよ…。夏休みに…」
「夏休み?」
「うん…。でも、ハーレイのことばかり考えてる内に、夏休みが終わってしまってた…」
「ははっ、そうか! そうだったのか」
 ハーレイの大きな手が伸びて来て、ぼくの頭をクシャクシャと撫でた。
「じゃあ、連れてって貰えばいいじゃないか。冬休みにでも」
 少しは丈夫になっただろうが、という指摘は嘘じゃない。今の学校でも欠席や早退が多いぼく。けれど、前の学校の頃に比べれば自分でもマシになったと思う。
 もっとも、本当に丈夫になったかどうかは少し怪しい。学校に行けばハーレイが居るから、顔を見たくて登校している。休みたくないから体調管理に注意した結果、欠席も早退も減っただけ。
 そんなぼくだから、冬休みの過ごし方は考えるまでもなく決まっていた。ハーレイに会える日は二人で過ごして、ぼくの部屋で話して、昼食や夕食を一緒に食べて。
 その頃はすっかり寒くなっているから、庭で一番大きな木の下に据えた白いテーブルと椅子でのティータイムや食事は無理だろうけど、ぼくの部屋で二人で居られれば充分。
 平日だってハーレイと過ごせる貴重な休みを、旅行で無駄に費やすなんて…!
 だからハーレイに訊いてみた。答えは分かっているんだけれど。
「…旅行、ハーレイも一緒に来てくれる?」
「はあ? なんでそうなる。第一、お父さんとお母さんに何て言うんだ?」
 予想通りの言葉だったから、驚かない。
「…だよね、やっぱり。それじゃ、行かない。行かなくていい」
 冬休みもハーレイ、来てくれるよね? ぼくが家に居たら。
「それはそうだが…。もちろん来られる日には来るつもりだが、お前…」
 いいのか、とハーレイの顔が曇った。
「お前、一度も地球を見たことが無いんだろう? あんなに見たかった地球じゃないのか、ずっと前から。…今のお前よりもずっと前から、地球を見たいと行ってたくせに…」
「いいんだよ」
 平気、とぼくは微笑んだ。
「地球の上にいるから、いいんだよ。それで充分。此処は地球だもの」
 前のぼくが焦がれ続けた青い地球。
 その地球でぼくは暮らしている。青い姿は見られないけれど、間違いなく地球の上だから。



 いつかこの目で見たかった地球。ソルジャー・ブルーだったぼくが肉眼で捉えたかった地球。
 地球を見るどころか、その座標さえも掴めない内にメギドで死んでしまったぼく。
 それなのに、ぼくは地球まで来た。
 ソルジャー・ブルーが死んだ頃には死の星だった地球が青く蘇った、その地球の上に。
 本当にそれだけで充分だったし、おまけに青い地球の上にはハーレイまで居る。
 メギドで失くしてしまった温もり。
 最後にハーレイの腕に触れた右手に残った温もり。それを失くしたのに、ハーレイに会えた。
「ハーレイ、ぼくはホントにこれでいいんだ。青い地球は見られなくていい。だって、地球よりもハーレイの方がいいんだもの。…ハーレイと一緒に居たいんだもの…」
 冬休みもずっと家にいるよ、と本当の気持ちをぼくは伝えたのに、ハーレイは…。
「…それは光栄だが…。しかし……」
 浮かない顔をしているハーレイ。
 どうやらハーレイが青い地球をその目で見たのは一度だけではないらしい。遊覧飛行か、友達と月や火星に旅行でもしたか。はたまた、ぼくに手作りのマーマレードをくれたお母さんたちと家族旅行で宇宙に出掛けて行ったのか…。
 そうしたことを考えていたら、「本当に綺麗なんだがなあ…」とハーレイはしみじみ呟いた。
「前の記憶を取り戻してからは、余計に綺麗だと思うようになった。あれから後には宇宙からまだ見てはいないが、いいもんだ。…まさかお前が見ていないとは…」
 前のお前の夢だったのにな、青い地球は。
 誰よりも地球に行きたがっていて、フィシスまで連れて来たのになあ…。
「そうだね。…君は最後まで誰にも言わずにおいてくれたね、フィシスのこと」
 無から生まれた生命体だった、ミュウですら無かった地球を抱く女神。フィシスの出生の秘密はハーレイだけにしか明かさなかった。ハーレイは最後まで秘密を黙っておいてくれたから、今でも公になってはいない。
 トォニィだけは気付いていたともハーレイの口から聞かされたけれど、トォニィもナスカの子にすら話さず、記録を残しもしなかった。
 きっとハーレイの思いに気付いていたのだろう。ぼくが何故フィシスを連れて来たのか、大切に守ろうとしていたのかを。
(…ぼくとハーレイが恋人同士だったことはバレていないと思いたいけど…)
 その辺りはちょっと分からない。あの幼さでキースの危険さを見抜いた子だから、もしかしたら気付いていたのかな?
 だとしたら、かなり恥ずかしい。シャングリラ中の誰にもバレてはいなかったのに…。



 遙か昔の、ぼくたちの秘めごと。
 まだ地球なんて見えもしなかった頃から愛して、いつまでも共にと願ったハーレイ。
 一度はぼくがその手を離したけれども、奇跡のように再会を果たして、今では青い地球の上。
 もう充分に幸せだったし、青い地球なんか見られなくていいと思っていたのに。
「そうだ、お前が見ていない地球」
 ハーレイがポンと手を打った。
「ブルー、俺たちの初めての旅行は青い地球を見に出掛けるか?」
「えっ?」
「いわゆる新婚旅行ってヤツだ。その頃にはお前も、もっと丈夫になるだろうしな」
 身体が育てば少しくらいは丈夫になるさ、とハーレイは穏やかな笑みを浮かべた。
「前のお前も弱くはあったが、今のお前よりは幾らかマシだった。…それにお前もチビの頃よりは丈夫になっているんだろう? 夏休みに旅行の計画があったんならな」
「うん、多分…。休んでばかりってわけじゃないしね」
「それなら旅行もきっと行けるさ。なあに、旅先で具合が悪くなったら面倒見てやる。キッチンを借りてスープを作ってもいいぞ、野菜スープのシャングリラ風だ」
「あははっ、なんだか変な野菜が入っていそう」
 ぼくは思わず吹き出した。この地球でさえも、野菜の種類は沢山ある。好き嫌いが無いぼくでも美味しいのかどうか悩んでしまう野菜も珍しくない。宇宙規模なら何が出るやら…。
「こらっ、いくら俺でも病人相手に冒険はせんぞ。…しかしだ、うんとゴージャスに遠くの星まで旅に出るのも悪くはないな。俺の休みが取れるようなら」
 いっそ三週間くらい出掛けてみるか、とハーレイは提案してくれたけど。
「ううん、ぼくは青い地球だけ見られればいいよ」
 前の生から焦がれた地球。
 見たくてたまらなかった地球。
 記憶が戻った今だからこそ、思う存分、地球だけを見たい。
 宇宙なら飽きるほどに見て来たから。今の生では見ていないけれど、前に沢山見ているから。
 それにメギドへ飛んだ時にも、ぼくは宇宙をたった一人で駆けていたから…。



「ほほう…。地球を見るだけでいいのか、お前」
 欲が無いな、と頭をクシャリと撫でられた。
「それじゃ一周遊覧飛行のゆったりとしたヤツに出掛けてゆくか。一周と言いつつ何周もするぞ、長いコースだと一週間ほどの滞在型だ」
 一番眺めのいい部屋に乗ろう。
 シャングリラの展望室みたいなのがついた部屋が評判の客船なんかもあるらしいからな。
「展望室? 貸し切りなの、それ?」
 部屋だと聞いてビックリしたけど、ハーレイは「当然じゃないか」と笑っている。
「部屋についてる展望室だぞ、貸し切りに決まっているだろう」
「ぼく、それがいいな」
 その部屋がいいな、と強請ってみた。料金は高いと思うけれども、遠い星へのゴージャスな旅に比べれば安いと思う。それに…。
「青い地球を見たら、きっとハーレイとキスがしたくなるから」
 他に誰もいない展望室がくっついている部屋がいい。
 ちょっぴり頬を赤らめながら、そう言ってみたら。
「よし、キスだな? そうなると是非とも、その部屋を予約しないとな。ところで、だ…」
 その先はしなくてもかまわないのか?
 鳶色の瞳がぼくの瞳を覗き込む。その奥に揺れる熱い焔がハーレイの想い。
 ハーレイ曰く、心も身体も幼すぎるぼくの前では懸命に抑えているらしい想い。それでも時々、こんな風に垣間見えると心が躍るし、心臓もドキンと跳ね上がるけれど。
「…地球次第かな?」
 その先はきっと地球次第だよ、とぼくは高鳴る胸の鼓動を懸命に鎮めながら返した。
「青い地球を見た時に、うんと幸せになりたくなったら、その先もお願い」
「なるほどな。…ベッドルームからも地球が見えるか、その辺も調べて部屋を取るとするか」
「うん、そうして。…約束だよ、いつか二人で地球一周の遊覧飛行」
 ぼくとハーレイは指切りをして約束した。新婚旅行は地球一周の遊覧飛行。展望室が貸し切りの部屋に泊まって、青い地球を見ながらキスを交わして、それから、それから…。



(…うん、青い地球を初めて見るのがハーレイと二人だなんて最高だよね)
 しかもハーレイとの新婚旅行。ベッドルームからも地球が見える部屋だと一層素敵だと思う。
 でもきっと、ぼくはキスだけで満足してしまうんだろう。
 前の生から焦がれ続けた青い地球を前にして、大好きなハーレイと抱き合ってキス。
 それからハーレイと二人で地球を見るんだ。
 前のぼくが行きたくて、とうとう辿り着けなかった地球。
 其処へぼくたちは生まれ変わって、目の前に輝く青い星の上で生きているんだ…。
 いつまでも、いつまでも、ハーレイに肩を抱いて貰って、飽きずに青い地球を眺める。
 ぼくはやっと地球を見られた、って。
 あの地球の上に、生まれたんだ……って。
 そしてハーレイと暮らしてゆく。青い地球の上で、二人、いつまでも手を繋ぎ合って……。




         見ていない地球・了

※青い地球の上に生まれ変わったのに、宇宙から見た地球を知らないブルー。
 いつかハーレイと二人で見られる時には、感動で一杯なのでしょう。やっと見られた、と…。
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