シャングリラ学園シリーズのアーカイブです。 ハレブル別館も併設しております。
「あれっ?」
美味しそう、とブルーの視線はテーブルの上に置かれた缶に惹き付けられた。金色をした平たい円形の缶。蓋の部分に刷られた写真が目を惹いた。緑色の葉と、雪のように白い塊が幾つか。
「なんだかお砂糖の塊みたい…」
口に入れればフワリと溶けそうなコロンとした塊。真っ白な雪を思わせる塊の群れに添えられた緑の葉っぱが瑞々しい。白い雪は砂糖の塊に見えるけれども、何だろう?
「…甘いのかな?」
蓋を開けてみたらミントの爽やかな香りが立ち昇ったから、ミントキャンディーなのだと直ぐに分かった。硬いのか、それとも柔らかいのか。見た目では知れない砂糖の塊を思わせるそれ。
もっと甘い香りの食べ物を想像したから蓋を開けてみたが、何故かミントもいいなと思った。
清しい香りに誘われるままに一個つまんで口に入れると、ふわっと儚く溶けてしまって。
(…キャンディーじゃないの?)
さながらミントの味と香りを纏った砂糖の塊。淡雪みたいに舌の上でほどけた。
「お砂糖なのかな?」
紅茶にでも入れるものだろうか、と缶を眺める一方で。
(……なんだろう?)
妙に懐かしい感じがした。初めて味わった筈だというのに、心がほんのりと温かくなる。前にもこれを食べたのだろうか?
(小さい頃かな?)
とても素敵な思い出と結び付いていそうな優しい感覚。
けれど考えても思い出せないから、記憶の糸口を手繰り寄せようと、もう一つ口に入れてみる。ほろっと崩れる甘い塊とミントの香りに湧き上がってくる幸福感。
ミントの香りか、この甘さなのか。余韻だけを残して瞬く間に溶ける、舌触りなのか。この上もない幸せの記憶に繋がっているものはどれだろう?
それに幸せとは何だったろう?
(…分かんない…)
思い出そうと、もう一つ摘む。塊がホロリと形を失うその瞬間に幸せを確かに感じるけれども、掴もうとすると何処かへ消えて無くなってしまう。だから…。
幼い頃に読んだ、古い古い童話。目の前に浮かんだ幻を消すまいとして、沢山のマッチを次々と燃やした貧しい少女の物語。そのマッチ売りの少女よろしく、ブルーも幸せの記憶を追った。
金色の缶の蓋を開けたまま、白い塊を一つ、また一つ。それでも掴めない幸せの記憶。ミントの味と香りを纏った甘い塊がブルーの心に幸せだけを置いてゆく。
二つ、三つと舌の上に乗せ、気付けばずいぶん減ってしまった白い塊。金色の缶に一杯詰まっていた塊は今や三分の二くらいとなって、明らかに誰かが食べたと分かる減りっぷり。しかも家には母の他にはブルーしかおらず、父の帰宅はもう少し後。
(…ぼくって、こんなに食べちゃった…?)
口溶けの良い塊だったから、ついつい幾つも口に運んだ。記憶を追うのに夢中になった。しかし大量に食べた事実は缶の中身で一目瞭然。
(…晩御飯、入るといいんだけれど…)
それからママとパパにバレませんように。
祈るような気持ちで缶の蓋を閉め、抜き足、差し足。缶が置いてあったダイニングを抜け出し、二階の自室に急いで戻った。勉強机の前に座ると、頬杖をついて考える。
(…何だったんだろう、あの塊…)
幸せの記憶と結び付いている筈の、甘くてミントの香りがするもの。金色の缶も、美味しそうと眺めた蓋の写真も記憶には無い。それでも自分は知っている。何処かであれに出会っている。
(…誰かに貰って食べたのかな?)
一所懸命に記憶を探っていたら、母が「晩御飯よ」と呼びに来た。ダイニングに行けば、金色の缶。テーブルの端に置かれた、あの缶。それだけでは記憶を辿れないけれど、あれの中身が…。
「ブルー? さっきから少しも減っていないわよ」
母に注意され、慌ててポタージュスープを掬った。スープ皿の底が見えてくる頃には胃が早々と降参を叫ぶ。食が細いブルーの食事量に合わせて少なく盛られた白身魚の香草焼きも、パンすらも入りそうにない。
「…ブルー。そこのキャンディー、食べたでしょう?」
母がブルーを軽く睨んで、缶の中身の減り具合を父に報告したから言い訳不可能。夕食前に沢山食べるからだ、と二人がかりで叱られた。
「おやつの食べ過ぎと変わらないのよ、あんなに食べて」
「沢山食べるなら食事でないとな? おやつでは背が伸びないぞ」
「……ごめんなさい……」
シュンと項垂れ、両親に謝ったブルーだけれど。
(…ホントに覚えているんだけどなあ、あのキャンディー…)
うっかり沢山食べ過ぎたほどに幸せの欠片を運んで来てくれた、ミントのキャンディー。何処で食べたのか、誰に貰ったのか、どうにも気になってたまらない。
幸せの記憶に繋がっている味は、いったい何処にあったのだろう?
懐かしいと呼ぶには曖昧に過ぎる記憶だけれども、追い続けずにはいられない。両親に叱られたことなど些細なことで、どうしても知りたいキャンディーの記憶。
パジャマに着替えてベッドに入っても、ブルーは幸せの記憶を探す。明かりを消した部屋の暗い天井を見上げ、あのキャンディーの味と舌触りとを思い出してみる。
(ミントのキャンディー…)
口に入れたら砂糖の塊のようにフワッと溶けた。舌の上から消えてしまったキャンディーの味が口の中に広がり、ふんわりとミントの爽やかな香り。
幾つも幾つも口にしたキャンディーの名残りを求めて舌を少しだけ動かした時。
(あっ…!)
思い出した、とブルーは瞳を見開いた。
(……ハーレイのキスだ……)
今の生での記憶ではなく、ソルジャー・ブルーだった前世の記憶。ミントの香りを纏ったキス。
(…ぼくが酔っ払った次の日のキスだ…)
前の生のブルーは酒に弱くて、僅かな量でも二日酔いすることが多かった。それでもハーレイが酒を好むから、と飲みたくなって強請った挙句に二日酔い。頭痛もしたし、胸やけもした。そんな時にハーレイがしてくれたキス。
「ミントは胸やけに効くのですよ」と、口移しにミントの香りを貰った。ほんのりと甘く感じたミントはキャンディーだったのか、シロップなのか。すうっと身体に染み込んだ香り。
(そうだ、ハーレイのキスだったんだ…)
そう思うともう、たまらなくなって。
今はハーレイに禁じられているキスの味だと思い出してしまうと、それが欲しくなって。
こっそり起き出して、両親も寝静まった家の中を階下へと下り、常夜灯の明かりに浮かぶ金色の缶からもう一個だけ。口に入れると淡雪みたいに溶けて消えるから、そうっと手に持って部屋へと戻る。
ベッドにもぐって、叱られそうだけれど、歯磨きを済ませた口にミントのキャンディー。
ほろりと崩れる甘い塊が、思わず涙が零れそうなほどに幸せな記憶を運んで来た。
(…ハーレイのキスだ…)
ああ…。なんて幸せなんだろう。
ハーレイ、ぼくは思い出したよ、君がくれた優しいキスの味を……。
(ねえ、ハーレイ。ミントのキャンディーって、覚えてる? でなきゃ、シロップ…)
問い掛けたい気持ちをブルーはグッと我慢した。
せっかく思い出したハーレイの優しいキスの味。喋ったら幸せが減ってしまいそうだから、胸の奥に大切に仕舞い込む。
(…ハーレイ、絶対、何か言うんだ)
ブルーにキスを禁じたハーレイ。その味を思い出したと言おうものなら、勘違いだと否定されて終わるか、笑われるか。ブルーと一緒に懐かしい思い出に浸ってくれよう筈もない。
(でも、ハーレイのキスの味だしね?)
ミントの香りと、ふうわりと溶ける砂糖菓子が残してゆく甘さ。
あの組み合わせが思い出させた。ごくごく普通のミントキャンディーでは上手くいかない。舌の上で儚く消えるからこそ、ハーレイのキスだと気付くことが出来た。硬いキャンディーを口の中で転がしていても、ハーレイのキスには結び付かない。
(…あのキャンディーだから思い出せるんだよ、ハーレイのキス…)
口に入れてから溶けて無くなるまで、ほんの少しの魔法の時間。ハーレイがくれたミントの味のキスと、そのキスを貰った時の幸せが胸に蘇る時間。
それが欲しくて金色の缶を開け、大切に一つ、手の中に握って自分の部屋へ。
食べ過ぎてまた両親に叱られないよう、もっと欲しいけれど一つだけ。一つだけにしておこうと決めているのに、我慢できずに缶の蓋を開ける。
一日に二つくらい、きっと父には叱られない。三つでも母は叱らないと思う。きちんと食事さえ食べているなら四つでも叱られないと思うし、五つ食べても大丈夫…。
そんな調子で食べていっても、暫くの間は缶が空になる度に新しい缶が代わりに置かれていた。両親も気に入りの味なのだろう。だから安心して食べ続けていたブルーだけれど。
両親が食べる以上の量をブルーはせっせと食べていたらしく、キャンディーばかりを食べるのは身体に悪い、と母に言われて金色の缶は姿を消した。
(…ハーレイのキスのキャンディー、なくなっちゃった…!)
もうあの味が無いだなんて、と泣きそうになる。テーブルの上から消えてしまった金色の缶。
でも両親から時折、ふんわり漂うミントの香り。
何処かに缶はある筈だけれど、ブルーのサイオンでは見付け出せない。買いに行こうにも売っている店が分からない。近所の食料品店には置いていなかった。町の大きな食料品店だろうと思ったけれども、どの店か見当もつかないし…。
ダイニングのテーブルから無くなってしまった、ハーレイのキスの味のキャンディー。
どうにも諦めることが出来ずに、ブルーはとうとう直訴した。もちろん両親を相手にではない。あのキスをくれた張本人のハーレイが家を訪ねて来た時、面と向かって切り出した。
「ハーレイ、キャンディーのお店、知ってる?」
「…キャンディー?」
ブルーの部屋でテーブルを挟んで向かい合ったハーレイが怪訝そうな顔をする。
「うん、キャンディー。知ってたら買って来て欲しいんだけど…」
「キャンディーくらい何処にでも売っているだろう?」
「ちょっと特別なキャンディーなんだよ、近くのお店には置いてないんだ」
「お母さんに頼めばいいだろうが」
ハーレイの台詞は正論だったから、ブルーは仕方なく白状した。身体に悪いと隠されてしまい、何処にあるのか分からないのだ、と。
「食べ過ぎて隠されてしまっただと? キャンディーをか?」
感心せんがな…、とハーレイの眉間に皺が寄る。腕組みまでして咎める顔つき。
「沢山食べて大きくなれとは確かに言った。しかしだ、菓子は食事じゃないぞ」
キャンディーの代わりに三食しっかり食べることだ。
そうすれば空腹感は消えるし、キャンディーの食べ過ぎなんていう不健康なこともしなくなる。
頑張って食べろ、とハーレイは厳しい顔をするのだけれど、ブルーの方も負けてはいない。
「でも、欲しいんだもの」
右手を伸ばしてハーレイの腕に触れ、「こんなのだよ」と直接イメージを送り込んだ。いつもはサイオンを使わないから、ハーレイも油断していたらしい。何の遮蔽もされることなく、ブルーが注ぎ込んだ金色の缶と中身のイメージ。ついでにしっかり、ミントの味のキスの記憶も。
「ちょ、お前…!」
ハーレイの顔色がみるみる変わって、赤く染まった頬の色。
してやったり、とブルーは得意げに微笑んだ。
「買って来てよ、これ。…そしたらキスは大きくなるまで我慢するから」
上手くいった、と本当に嬉しくてたまらない。前の生と違ってサイオンの扱いが不器用になってしまったブルー。優れた遮蔽能力を持つハーレイに勝てるかどうかが心配だったが、この様子なら大丈夫。
ハーレイはきっと、キャンディーを探しに出掛けてくれるだろう。
自らが禁じたキスの代わりに、自分のキスを思い出させるミントの味のキャンディーを…。
ブルーが見付けたミントのキャンディー。ハーレイのキスと同じ味がする宝物。
どうしても欲しくて仕方ないから、あのキスをくれたハーレイに頼むことにした。立派な大人で車にも乗れて、買い物にも出掛けてゆくハーレイ。料理も自分でしているのだから、食料品店にも詳しいだろう。幾つか回って探してくれれば何処かで扱っている筈だ。
「ね、ハーレイ? どんな缶か分かれば探せるでしょ?」
「…それはそうだが、どういうつもりだ」
渋面を作るハーレイに向かって「キスの味だよ」と笑顔で答える。
「ハーレイのキスと同じ味だって思い出したら、食べたくて我慢出来なくて…。幾つ食べてもまた欲しくなって、パパとママに隠されちゃったんだ。キスの代わりに買ってよ、これ」
「……お前が大きくなったらな」
前のお前と同じくらいに、というお決まりの文句。ブルーは驚き、「なんで!?」と叫んだ。
「なんで大きくならなきゃダメなの? キャンディーなのに! キスじゃないのに!」
「忘れたのか、お前? あれはどういうキスだったのか」
「えっ…?」
「前のお前が酔っ払った時しかしていない。…要するに酒を飲んだ時だな」
そして二日酔いになった時だ、とハーレイは大真面目な瞳で言った。
「今のお前に酒は飲めないし、飲ませられない。まだ飲める年じゃないからな。…未成年のお前は酔っ払うことも二日酔いになることもないし、こういうキスとは無関係だ」
つまりだ、ミントキャンディーの味がするキスは我慢以前の問題ってことだ。
今のお前には必要ない、と突き放されてしまったけれど。
「でも…! でも他に思い出せないんだってば、キスの味が…!」
ブルーは必死に食い下がった。あのキャンディーだけがハーレイのキスと結び付く味で、あれを食べれば幸せな気分になれるのだ、と。あれさえあればキスを我慢する日々であっても、なんとか乗り越えられそうなのだ、と。しかし…。
「…お前なあ…」
何歳なんだ、と例によってお決まりのハーレイの言葉。ブルーは「十四歳…」と小さく返す。
「ほら見ろ、たったの十四歳だ。その年でキスを我慢と言ったらキスが呆れる」
「だけど…!」
「前のお前は関係ない。キャンディーが欲しいのは今のお前で、十四歳のお前にそれは要らない」
キスもキャンディーもどちらも要らない、とハーレイはフフンと鼻で笑った。
「前のお前ならキスもミントも必要だったさ、酔っ払うしな? しかしお前はどっちも要らない。キャンディーは潔く諦めるんだな」
十四歳の小さなブルーが、たまたま見付けたキスの味。ハーレイのキスの味のキャンディー。
ところが肝心のハーレイ曰く、そのキスの味は小さなブルーには要らないもの。酒を飲むことが出来て二日酔いになる、大人のブルーにしか必要ないもの。
「酷いよ、ハーレイ!」
ブルーは抗議の声を上げたが、ハーレイが動じるわけもない。悠然と腕を組み、余裕たっぷり。
「俺は酷いとは思わんが? …そもそもお前が大きければだ、キャンディーなんぞに頼らなくても本物のキスが出来るんだしな? それも出来ない子供のくせにだ、キスの味など知ってどうする」
「本当に思い出したんだもの!」
「どうだかなあ…。挙句にキャンディーの食い過ぎで隠されてしまった辺りがなあ…」
立派に子供だ、とハーレイは組んだ腕をほどくと、右手の指先でブルーの額をピンと弾いた。
「いたっ!」
「そうさ、お前はこういう扱いをされる子供だ。もしもお前がきちんと育った大人だったら、額を弾く代わりにキスだな。…キスの味がするキャンディーなんぞを強請られたらな」
其処でキャンディーを買いに出掛ける馬鹿はいない、とハーレイが笑う。
キスの味がするキャンディーが欲しいと恋人が言うなら本物のキス。まずはキスから、それでもキャンディーが欲しいと言われて初めて買いに出掛けるものなのだ、と。
「その辺のことも分からないくせにキャンディーが欲しくて強請ったんだろうが、今のお前は? 要するにキスの味がするキャンディーとやらは、お前にはただのキャンディーなのさ」
「違うよ、あれはホントにハーレイのキスの味なんだってば!」
「…百歩譲ってそうだとしてもな、二日酔いの時のキスだろう? 酒も飲めないお子様のお前には早過ぎる味ということだ。そのキャンディーは諦めておけ」
でなければ普通のミントキャンディーにしろ。
それなら何処にでも売っているしな?
ブルーの訴えはハーレイに笑われておしまいだった。前にブルーが危惧したとおりに、共に昔を懐かしむどころか徹底してお子様扱いしてくれた末に普通のミントキャンディーだなんて…。
(…ハーレイのキスの味だったのに…)
子供扱いされても大好きでたまらないハーレイ。そのハーレイがくれたミントの味のキス。
(あのキャンディーの味が一番近いのに…)
帰宅するハーレイを見送った後、自室で脹れっ面になったブルーだったが、ふと思い出す。
ハーレイのキスで貰ったミントはキャンディーだったのか、シロップなのか。ミント風味の他のものなのか、それを訊くのを忘れていた。
(…忘れちゃってた…!)
もしかして、先にそっちを訊くべきだった?
それも訊かずにミントのキャンディーにこだわった辺りもいけなかったとか…?
(……昔の話をするんだったら、あれは何かって訊かなきゃ昔話にならないよね……)
どうやら自分は間違えたらしい。ハーレイが言うように立派なお子様、目先のことしか見えない子供。けれど今頃気付いても遅い。ハーレイはとっくの昔に家に帰ってしまったし…。
(…ど、どうしよう…。もう訊けないよね? 訊いても笑われるだけだよね…?)
ミントの味がしたハーレイのキス。どうしてミントの味がしたのか、今となっては謎のキス。
でも、ハーレイのキスの味が欲しい。金色の缶に入ったキャンディーが欲しい。
(…通信販売はあるんだろうけど、家に届くからママにバレるし…)
こっそり探して盗み食いしようにも、隠し場所が何処か分からない。
(いつかはママも隠してたこと、忘れちゃうかもしれないけれど…)
その日がやって来るのが早いか、ハーレイが本物のキスをくれるようになる日が早いのか。
いったいどちらが早いのだろう、と真剣に悩むブルーは正真正銘お子様だった。
どう考えても、金色の缶がブルーの前に再登場する方が早いだろう。
もっとも、それまでミントの味がしたハーレイのキスを覚えているかどうかが怪しい。
摘み食いをして、また最初から「なんで?」と幸せの記憶を追求しそうな小さなブルー。
そんなブルーが本物のキスを貰える日までは、まだまだ幸せな我慢が続きそうだった……。
ミントの記憶・了
※ハーレイのキスの味のキャンディー、と沢山食べ過ぎて、缶を隠されてしまったブルー。
可哀相ですけど、まだまだ子供な証拠です。本物のキスを貰うには早すぎですね。
ミントのキャンディーにはモデルがあります、シンプキンのアフターディナーミント。
オンラインで買える所も色々、食べてみたい方は是非どうぞv
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