シャングリラ学園シリーズのアーカイブです。 ハレブル別館も併設しております。
マザー、お正月も休暇の無かったソルジャー補佐です。この職場、本当に年中無休のようですが…「青の間に詰めているだけでいい」みたいですし、なんとかなると思います。ソルジャーがお風邪を召された時はずいぶん心配しましたけれど、もうお元気になられましたから安心ですね。
「ブルー。…これ、まだ取れないよぅ」
悲しそうな顔をした「そるじゃぁ・ぶるぅ」が青の間にやって来たのは小正月…15日の日の朝でした。頭にはソルジャーが『新春麻雀大会で大負けさせた罰』として外れないようにサイオンでつけてしまわれたネズミの耳がくっついています。そういえばソルジャーは「小正月まで外れない」とおっしゃっておいででしたっけ。
「ぶるぅ、気が早すぎるんじゃないのかい?…ぼくは今日まで、と言ったんだよ。まだ朝じゃないか」
「もしかして夜まで外れない?」
「もちろん。いいじゃないか、今日までずっとくっついてたんだから。日付が変わるまでつけておいで」
「でも…みんな笑うんだ。それにブラウに捕まって、ゼルやハーレイと一緒に記念写真を撮られたんだよ!」
「…それは災難だったね、ぶるぅ」
お風邪が治られたソルジャーはコタツでクスクス笑っておられます。
「その写真、ぼくも見たかったな。…写真か…。ぼくは撮られなくてよかったよ」
「見たいなら見せてあげるよ、ブルー。…シャングリラ中にばらまかれちゃった!」
そう言って「そるじゃぁ・ぶるぅ」が取り出したのはチラシのようなものでした。『シャングリラ新春麻雀大会・敗者の栄冠をかぶるのは誰だ!?』と派手な見出しが躍っています。本文は麻雀大会の顛末と…ソルジャーが長老方にお知らせになった「そるじゃぁ・ぶるぅ」の初悪戯の記事。真ん中にはデカデカと『敗者の卓を囲んで』の解説付きでネズミ耳の「そるじゃぁ・ぶるぅ」を挟んで初笑いをなさっているキャプテンとゼル様のカラー写真が載っていました。
「こ、これは…かなり…厳しいね、ぶるぅ」
ソルジャーの肩が震えています。笑いをこらえておいでなのでしょう。写真の「そるじゃぁ・ぶるぅ」は機嫌を取るために渡されたらしいアイスキャンデーに釣られた瞬間の笑顔を捉えられており、ゼル様は満面の笑みでピースサイン。キャプテンもにこやかな笑顔で「そるじゃぁ・ぶるぅ」の肩に手を回しておられました。
「笑わないでよ!みんなの部屋に配られちゃったし、食堂の壁にも貼られたんだから!」
あらあら。…私の部屋には届いていません。食堂にも縁が無いので知りませんでした。青の間に配達がないのはまだ分かりますが、私の部屋は?…うーん、新春だから…配達係も手抜きなのかも。
「…これじゃ、ぼくの立場がないよ。ひどいよ、ブルー!!」
「お前が悪戯したせいだろう?…ここに写ってるのはぼくだったかもしれないんだよ」
「…う…。それは…そうだけど…」
悪戯はしたものの、「そるじゃぁ・ぶるぅ」はソルジャーを皆の晒し者にしたかったわけではないみたいです。麻雀大会の参加者と、青の間に出入りするリオさんと私が見れば十分だったようですね、ソルジャーのネズミ耳姿。
「でもやっぱり…お正月からみんなに笑われちゃうなんて…」
悪戯をしこそすれ、されたことのない「そるじゃぁ・ぶるぅ」には相当ショックだったのでしょう。しかも笑いの元凶のネズミ耳は今も頭にくっついていて、行く先々で笑いを誘ってしまうとあれば…悪戯する気も失せるかも。
「ぼく、笑われてばかりだよ。…どうしたらいいと思う、ブルー?」
「…部屋から出なければいいんじゃないか?でなきゃシャングリラの外へ出かけるか」
「やっぱり、取れるの待つしかないんだ…」
がっくりと肩を落として「そるじゃぁ・ぶるぅ」は入っていたコタツから立ち上がりました。
「もう今日だけ我慢すればいいんだし…。出かけてくるね。明日になるまで帰らないかも…」
かわいそうなほど落ち込みながら「そるじゃぁ・ぶるぅ」は青の間から何処かへ、テレポート。行き先はいつものラーメン店か、でなければデパ地下巡りでしょう。あの様子では新規開拓をやらかす元気はなさそうです。
「…ちょっとお灸がきつすぎたかな?明日になるまで帰らない、なんて」
「言ってみただけでしょう。きっと晩御飯を食べ終わったら帰ってきますよ」
ところが夜になっても、日付が変わっても「そるじゃぁ・ぶるぅ」は青の間にやって来ませんでした。心配なさったソルジャーの仰せで部屋を見に行ってみれば『おでかけ』の札が下がったまま。戻って報告しようとするとソルジャーは深刻なお顔で何も無い空間を見つめておられました。
「…ぶるぅの居場所は分かったけれど、酔っ払っているようだ。…出かけてくる」
お姿がフッと消え、一瞬後には「そるじゃぁ・ぶるぅ」を抱えてお戻りになったのですが。
「…うぇっ…気持ち悪い…」
テレポートで酔ったらしい「そるじゃぁ・ぶるぅ」は完全に泥酔状態です。私は奥のバスルームから洗面器を抱えて走り、ソルジャーと一緒に介抱しました。ぐでんぐでんですけど…ヤケ酒でもしていたんでしょうか?
「ヤケ酒ではないと思うんだが。気持ち良さそうに道端で丸くなって寝ていたしね」
ベッドに寝かせた「そるじゃぁ・ぶるぅ」を撫でながら、ソルジャーはサイオンを注いでおられます。額に冷たいタオルを乗せたりはしてありますけれど、サイオンで深酒の手当てができるなんて凄いですね。「そるじゃぁ・ぶるぅ」の頭のネズミの耳は小正月が過ぎて何処かで外れてしまったらしく、影も形もありませんでした。
「ぶるぅが大事そうに抱えていたのがその袋だ。…何が入っているんだろう?」
ソルジャーが外から持ち帰られたのはピンク色の紙袋でした。中には何か包みが入っています。
「…お土産…でしょうか?お店の名前は無いようですね」
「うん。…何処へ行ってきたのかな」
そうおっしゃって「そるじゃぁ・ぶるぅ」の頭をそっと両手で包み込まれたソルジャーでしたが。
「……っ!!!」
赤い瞳を思い切り見開き、倒れそうな勢いで後ろへのけぞってしまわれました。
「ソルジャー!!」
慌ててお身体を支えた途端、私の頭に流れ込んできたものは…『メイド服を着てネコの耳と尻尾をつけた可愛い女性』のお給仕で次々に出されるケーキやお菓子と、『ウサギの耳と尻尾をつけた黒いレオタードの妖艶な女性』が差し出す色とりどりのグラスでした。「そるじゃぁ・ぶるぅ」が見たものらしいですけど、なんですか、これ!?
「…すまない…」
ソルジャーは頭を振ってお身体を起こされ、額を押さえておられます。
「…今の……見えてしまったかい…?」
「…は、はい…。いったいなんだかわかりませんけど」
「驚きすぎて咄嗟に遮蔽できなかった。…女性に見せるようなものじゃないのに…」
「気になります!」
私はキッパリ言ってしまいました。ソルジャーも仰天されるような「そるじゃぁ・ぶるぅ」の大冒険(?)の片鱗を見てしまった以上、その正体を知りたくないわけがありません。ましてや女性に見せるようなものでないと言われれば尚更です。…って、ちょっと…はしたなかったでしょうか?
「…君は好奇心が強いんだな。でも、ぼくも…知識だけでしか知らないことだよ」
「知識だけでいいんです!…あの変な映像が何だったのか、それが分かれば十分です!!」
「仕方ないな…」
つい熱くなってしまった私の姿にソルジャーは軽く溜息をつかれて。
「じゃあ、言葉でだけ教えよう。…ネコの耳をつけた女性がいたのは『メイド喫茶』だ。誰が行っても「ご主人様」と呼んで迎えてくれると聞くが、ぼくは入ったことはない」
「…はぁ…」
「ウサギ耳の女性の方は『バニーガール』といって、男性向けの飲食店でウェイトレスをしているそうだ。もちろん、ぼくは見たことはない。…今日のぶるぅは、ぼくの知らない世界をハシゴした挙句に酔ったようだな」
メイド喫茶にバニーガール。…そんなものは知りませんでした。っていうか、「そるじゃぁ・ぶるぅ」はかなり特殊な世界で遊んできたようですが、前から出入りしていたんでしょうか?
「…いや、ぶるぅも初めての経験だ。それくらいのことは簡単に分かる。でも、どうして…」
ソルジャーは複雑な表情をなさっておいででした。えっと…大人向けのお店ですよね、両方とも…?
「そうだ。だから分からない。子供のぶるぅが、何故そんな店に…」
まさかネズミ耳の件でぐれちゃった、とか?そういえば明日になるまで帰らないかも、とか言ってましたっけ。ソルジャーも同じようなことを考えておられるらしく、だんだん悲しそうなお顔になってゆかれます。その時、ベッドの「そるじゃぁ・ぶるぅ」がゴソゴソと身動きした後、ぽっかりと目を覚ましました。
「…あれ、ブルー?…ここ、どこ…?」
「シャングリラだよ。ぼくの部屋だ」
「…なんだか頭が痛い…」
「飲み過ぎだ、ぶるぅ。酔っ払って道端で寝てしまっていたから、ぼくが連れて帰ってきた」
ソルジャーはベッドに寝ている「そるじゃぁ・ぶるぅ」の額にそっと手を置いておっしゃいました。
「変な店に行ってきたようだけど、いったい何があったんだい?…よかったら教えてくれないか」
「うん。…歩いてたら、ネコの耳をつけた人がいて。ぼくの耳はミュウは無理でも人類には見えなくできるから隠してるのに、その人はなぜ耳をつけてるのか不思議だったから聞いてみた。でも子供には教えない、って。だからブルーそっくりの姿に見えるように暗示をかけたら、そんな格好の人が何人もいるお店に連れてってくれた」
ニコッと笑った「そるじゃぁ・ぶるぅ」は子供そのものの顔でした。
「あのね、ぼくのこと『ご主人様』って呼んでたよ。ケーキとか食べて話をしたんだ。ネコの耳のこと、知りたかったから。…そしたらウサギの耳をつけた人がいるお店もあるって教えてくれて、そっちにも行ってみたんだけど」
「…ぼくそっくりの姿で、か?…その店で酒を飲みすぎたんだな」
「ううん、お酒じゃなかったよ。最初に出たのはお酒だったけど、全然美味しくなかったから…そう言ったらジュースに変えてくれたんだ。すごく綺麗な色のジュースが沢山出てきて美味しかった」
「…それはカクテルというんだ、ぶるぅ。梅酒なんかよりずっと強い」
「あれ、お酒だったんだ。それで酔っ払っちゃったのか、ぼく…。ブルーが連れて帰ってくれたんだね」
ソルジャーの手に「そるじゃぁ・ぶるぅ」は気持ち良さそうに頬をすり寄せました。
「ブルーが撫でてくれると、頭が痛くなくなってくる。…眠くなってきた…」
そう言ったかと思うと、すぅ、と寝息を立てて「そるじゃぁ・ぶるぅ」は眠りの中へ。どうやら『大人の世界で冒険』してきたというのが真相だったみたいです。しかもソルジャーのお姿を借りて。
(きっと、とってもモテたんだろうなぁ。…だって外見がソルジャーだもの)
どういうお店だったかなんて、全く分かっていないのでしょう。ソルジャーは事情が分かって安心なさると「今夜はぶるぅと一緒に休む」とベッドに横になられました。…ぐれたのでなくて良かったですね。
翌日、私が出勤すると「そるじゃぁ・ぶるぅ」はもう青の間にはいませんでした。
「ネズミの耳も取れたからね。張り切って何処かへ出かけて行ったよ」
ソルジャーはいつものようにコタツでくつろいでいらっしゃいます。「そるじゃぁ・ぶるぅ」が昨日やらかした冒険のことは、触れない方がいいでしょうね。私はソルジャー専用の湯飲みに昆布茶を注ぎ、ゆっくり漫画を読み始めました。キャプテンにお借りしてきた『スケバン刑事』という少女マンガです。そこへ…。
『ソルジャー、入ってもよろしいでしょうか?』
キャプテンの思念が届きました。続いてゼル様からも。…何か急ぎの御用でしょうか?
『かまわないよ』
ソルジャーが返事をされるとエレベーターが動き、お二人が入ってこられましたが。
「…………。ハーレイ、今日は仮装大会なのかい?」
キャプテンの頭に焦茶色のネコ耳つきカチューシャがくっついていました。ゼル様の頭には白いウサギ耳のカチューシャがくっついています。私は思わず吹き出してしまい、慌てて口を押さえました。
「仮装大会ではありません。…やられました」
大真面目な顔でキャプテンがおっしゃいましたが、大きなネコ耳つきでは真面目さは8割減か9割減です。
「やられたって、何を?」
「この耳です!!」
「この耳じゃ!!」
ネコ耳キャプテンとウサギ耳ゼル様の叫びが青の間の水面に響き渡りました。…ネコ耳にウサギ耳。メイド喫茶とバニーガール。「そるじゃぁ・ぶるぅ」が持っていたという謎のピンクの紙袋。そういえば紙袋は何処にもありません。もしかして、もしかすると…あの紙袋に入っていたのは…。ソルジャーが首を傾げて微笑まれました。
「…ぶるぅ、かい?」
「「ソルジャー!!!」」
笑い事ではありません、と叫んでおられるキャプテンとゼル様を前に、ソルジャーはクックッと笑いをかみ殺しておられます。ご自分のネズミ耳を散々眺められた過去がおありなだけに、爆笑なさってもいいと思いますが…流石にそれはなさいません。おかげで私は笑いを堪えるためにコタツの中で膝を抓って耐えるしか…。
キャプテンとゼル様のお話によると、ネコ耳とウサギ耳はお二人が休憩室へ向かわれる途中に、背後から飛びかかってきた「そるじゃぁ・ぶるぅ」にくっつけられたということです。
「よくもぼくの写真をばらまいたな、と捨てゼリフを残していきました」
「逆恨みじゃ!…誰が聞いても逆恨みじゃ!!」
「…でもね…。ぶるぅもそれを手に入れるために頑張ったんだよ」
現場に転がっていたというピンクの紙袋を手に取って眺めながらソルジャーはクスッとお笑いになりました。
「ネコの耳とウサギの耳。…ぶるぅはとても頑張ったんだ。努力を認めてもらえないかな?」
「これが外れるのなら、認めますが」
キャプテンは苦虫を噛み潰したようなお顔でした。
「…取れないのです、ソルジャー。あなたがぶるぅになさったことと同じサイオンの使い方をしたらしい」
「そうなのか…。それは困ったね」
「じゃから!あなたに取って頂きたいと思って二人でここに来たんじゃ、ソルジャー!!」
ゼル様がグイ、とウサギ耳つきの頭をソルジャーの前に突き出されました。
「わしらがこの姿ではブリッジの威厳を保つことが出来ん。…取って下さらんとどうにもならん」
「そうかい?」
ソルジャーはウサギ耳に手をおかけになり、それからちょっと首をひねって。
「…取れないことはないけれど…。ゼルのを外したら、ハーレイの分まで手が回らない」
「「なんですと!!」」
ゼル様とキャプテンの声が完全に重なりました。
「…ぼくも一応、病み上がりなんだ。元気一杯のぶるぅのサイオンに対抗するには力が足りない。どちらか一人なら外すことは出来る。二人は無理だ。…二人揃って外したいなら、2日間ほど我慢して貰わないと…」
「「2日間!?」」
「そうだ。一人だけ外すのなら、残った一人は1週間ほどそのままかな。…気の毒だけど」
恐るべし、「そるじゃぁ・ぶるぅ」。ネコ耳とウサギ耳は「1週間は外れない」仕掛けと共にくっつけられたみたいです。キャプテンとゼル様はガックリしたお顔でコタツに入られ、長いこと悩んでおいででしたが…結局、「二人揃って同時に外れるまで2日間ほど耐える」選択をなさいました。ソルジャーがネコ耳とウサギ耳に青いサイオンを注がれましたけれども、効果が現れて耳が外れるのは2日ほど先になりそうです。
「…ソルジャー、本当に外せなかったんですか?」
ネコ耳キャプテンとウサギ耳ゼル様がお帰りになった後、私は熱い昆布茶を注ぎながら尋ねました。
「ああ。…普段のぼくなら出来ただろうが、風邪で体力が落ちた後だからね…サイオンにも影響する。ぶるぅがあそこまで強いサイオンと応用力を持っていたとは驚きだった」
「そうなんですか。…キャプテンとゼル様、お気の毒ですね…」
「笑いをこらえなくちゃならないシャングリラのみんなも大変だと思うけど」
そんな話をしている所へ「かみお~ん♪」の歌声と共に「そるじゃぁ・ぶるぅ」がやって来ました。
「ブルー、見てくれた?…ネコとウサギの耳、くっつけてみたよ」
「…写真を撮られた仕返しかい?」
「うん!!…ブルーが外に出かけてこいって言ってくれたおかげだね。あれ、ちゃんとお店で分けてもらってきたんだよ。そのピンクの袋はネコの耳をつけてた人がくれたんだ」
ニコニコと笑う「そるじゃぁ・ぶるぅ」は本当に嬉しそうでした。大冒険して、酔っ払ってまでゲットしてきたネコの耳とウサギの耳。仕返しできて満足でしょうが、キャプテンとゼル様のお気持ちを思うと複雑です。でもソルジャーは「そるじゃぁ・ぶるぅ」の肩を持っておられるような気がしないでもありません。もしかしたら、ご自分がネズミ耳をつけておられた間、見世物扱いされたことを根に持って…いらっしゃるとか…?
マザー、シャングリラ中を笑いの渦に巻き込んだキャプテンのネコ耳とゼル様のウサギ耳は、装着されてから3日目の朝に外れたそうです。写真禁止の通達が出されたと聞いていますが、守られたかどうかは分かりません。ネコ耳とウサギ耳がくっついている間、ソルジャーはお二人を何度か呼び出しては笑いをこらえておられました。あの耳、本当にソルジャーのお力でも「すぐ外せない」ものだったんでしょうか?…ちょっと嘘っぽい気がします。
それから、ソルジャーを通して流れ込んできた「ネコ耳メイドさんのいるメイド喫茶」と「バニーガールのいる店」の景色。あの中に「そるじゃぁ・ぶるぅ」が創り出して見せていたというソルジャーのお姿を置いてみたいと…つまり人類が見たであろう夢の光景を見たいと思うのは罪ですか、マザー?