シャングリラ学園シリーズのアーカイブです。 ハレブル別館も併設しております。
ハーレイ+ハーレイ×ブルー
お一人目のハーレイは、クリスマス企画の掲示板で現在生徒会長のブルーに片想い中のハーレイ教頭先生。
彼はうちのハーレイが驚くほどの超強力ヘタレですv それがまたいじらしくて素敵なんです。(みゆ様作です)
そのみゆ様から『女性向とか18禁とか知っている、おませなアルトさんぶるぅのお話をお願いします』というキリリクが♪
みゆ様のぶるぅは家事カンペキで悪戯しない良い子ぶるぅなのですが、うちのは……(笑)
どうせならヘタレ教頭先生を拉致っちゃおうかな~?なんて思って書きました。
「ブルーを壊さないでね」と「昨夜はお疲れ気味だったの?」という過去に私が書いたぶるぅ台詞を入れることも忘れずに。
…が、ちょっと変則な台詞挿入になってしまいました。ごめんなさい。
悪のり大好き~なので遊んでみましたv
ヘタレ教頭先生、ごめんなさい。でもたぶん懲りないです(笑)
教頭先生の超強力ヘタレっぷりが楽しいので♪
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「この前は隠れてなかったから怒られちゃったんだ」
「……は…はぁ」
「だからね、これ以上頭をあげちゃ駄目なんだよ。分かった? キャプテン」
ベッドの端から目から上だけ出して、ぶるぅはチラリと隣で同じようにしているハーレイ教頭を見る。
「は…はい」
「その返事の仕方、僕、ちょっと心配」
「頭は上げませんが……、このままここにいてもよろしいのでしょうか?」
「大丈夫だよ。僕、ちゃんと調べたから」
「調べた?」
ハーレイ教頭は視線をぶるぅに移して尋ねたが、ぶるぅが変な顔をして見返していることに気付き「どうかしましたか?」と重ねて尋ねた。
「……キャプテンのスーツ姿って見慣れないから変」
「私は最近はこの服装の方が多いですから」
「そうなんだ。じゃあキャプテンって呼ぶよりハーレイの方がいいんだね。それとも教頭先生の方がいい?」
「あ……いや…どちらでも」
答えるハーレイの視線は今はもう隣のぶるぅにしっかり向けられていて微動だにしない。
聞こえてきた声に視線が動かせなくなってしまったのだ。
甘い声と誘う言葉。
衣擦れの音と肌を這う静かな水音。
ベッドの上の二人が気になって気になって、だが見てはいけないという気持ちも働き、結果ぶるぅだけを見るという結論に至ったのだ。
「どっちにしようかな~?」
ぶるぅが真剣な声でそう言った瞬間、ベッドの上のハーレイが動きを止めた。
「……ぶるぅ」
「なぁに?」
「お前もミュウだったと思ったが」
「そうだよ」
「それもタイプブルーだ。3分というリミッター付だが」
「そうなんだよね。全開だと3分しか力が使えないって、僕がまだ子供だからかなぁ?」
「その件はおいておいてだ。思念波で会話すること、シールドで姿を隠すことにリミットはないはずだ」
「うん。それはほとんど力を使わないからね」
「何故それを今使わない?」
「何でって、その方がいいかなと思って」
「理由を聞いている」
「この前ライブラリで調べてたら見つけたんだ。見られてると燃えるんだって」
うっと呻いたのはぶるぅの隣のハーレイ教頭だった。
「教頭先生?」
鼻を押さえたハーレイ教頭は、その奥がカッと熱くなるのを自覚した。
くすくすくすと笑い声が室内に響く。
成り行きを見守っていたブルーだったが、堪えきれなくなったのだ。
「お前の好奇心はどこまで行ってしまうんだろうね? ぶるぅ」
「好奇心じゃなくて探求心!」
「ああごめん。でも、見られて燃える人もいるけれど、僕たちは違うんだよ」
「みんな同じじゃないの?」
「僕は見られても平気。ハーレイは見られると意気消沈」
「縮んじゃうの?」
これは二人のハーレイが咳き込んでしまった。
「そう。気持ちが縮んじゃうんだよ」
「なんだぁ。じゃあ姿が見えちゃうと駄目なんだね」
「そうだよ」
「教頭先生が修行に行くからよろしくねってシャン学のぶるぅに言われたから色々調べたのに失敗だったのか。残念」
「修行……ですか?」
加えて一体どんな修行なのかと問いたいような問いたくないような声音でハーレイが尋ねれば、
「はひ」
鼻を押さえたままハーレイ教頭が答えた。
ハーレイのその思いを感じとったのか、それとも興味からか、ブルーが身を乗り出し、
「念のために聞くけど、どんな修行?」
「ヘタレ直し!」
すくっと立ち上がったぶるぅが声高らかに答えた。
げふ、と再びハーレイが咳込み、ハーレイ教頭は身体全体を縮ませた。
「あ、教頭先生が縮んだ……」
ぶるぅの指摘にブルーがまた笑う。
自分そっくりの……と言うより自分の分身が二人に遊ばれているようで少々不快になったが、それを指摘して反省するような二人ではない。
諦めろと自分に言い聞かせ、ベッドサイドからティッシュボックスを取り教頭に渡す。
「ず…ずびばせん」
受け取ると何枚か取り出し鼻を押さえた。
《そういえばお前は鼻血出したことなかったな。刺激が足りなかったってことか?》
ブルーが思念でハーレイに問う。
《……鼻血を出す暇もありませんでした》
馬鹿正直な返答にブルーの口元が緩む。
「ぶるぅ」
「は~い」
「土鍋」
「え?」
「聞こえなかったのか?」
「……だって僕が頼まれたのに」
「ここから先は大人の時間」
ビク、と反応したのはハーレイ教頭だった。
「大人って何年後? 十年後? 百年後? 二百年後?」
「恋をしたらね」
「………」
トトト、と部屋の隅に置いてある土鍋の中に入ると物音一つしなくなった。
「では今夜は私もこれで」
床に落ちていたバスローブを拾い上げようとしてブルーが止める。
「お前はここに」
「承伏致しかねますが」
「お前はお前自身を助けてやろうとは思わないのか? 成就出来ない恋を応援しようという気持ちはないのか?」
「私の助力の必要性を感じませんが、ソルジャー」
しばらく見つめ合う二人を、鼻を拭きながらハーレイ教頭は恐々とした思いで上目遣いでチラチラと見る。
やがてブルーが手を差し出すと、ハーレイはバスローブを拾い上げて手渡した。
きちんと着込んで再びベッドの上に上がると、ベッドの端を軽く叩いてハーレイに座るよう促し、溜息をつきながら腰を下ろしたハーレイを確認してからハーレイ教頭の前に寝転がった。
「訂正。見られてると欲情する。それもお前に見られていると特別に」
はいはいと小さく頷いたハーレイは諦めたようだった。
「修行に来たんだろう? 上がって」
言葉で誘っても動かないハーレイ教頭を見て、ブルーは身を寄せて首に抱きつくと「きて」と耳元で囁いた。
鼻の奥どころか、頭の芯まで熱に満たされた。
「こんにちは~!」
シャングリラ学園のぶるぅの部屋にぶるぅが元気に飛び込む。
「いらっしゃい。今日はアップルパイを焼いたんだよ」
「良い匂い」
「食べていってね」
エプロン姿のぶるぅが言うと、上機嫌で「うん」とぶるぅが答える。
そこに姿を現したのはシャングリラ学園生徒会長ブルーだった。
「分身してるな」
「お邪魔してます。分身じゃなくてあっちもこっちもぶるぅだよ」
「ごめんごめん。いらっしゃい。もしかして送ってきてくれたのかい?」
「うん。教頭先生疲れちゃったから、送ってあげなさいってブルーに言われたの」
「疲れたって何か運動したの?」
できたてのアップルパイをお皿にのせてキッチンから戻ってきたぶるぅが尋ねる。
「うん。昨日の夜、いっぱい運動したんだよ。ブルーがね壊れちゃいそうだって言ってた」
ありがとうと言いながらパイにかぶりついたぶるぅを見つめ、ブルーは眉をひそめる。
「それは本当なのか?」
「だって教頭先生、送ってきたらすぐにベッドに潜り込んじゃったし。ブルーもベッドから出てこないし」
「ねえねえ、どんな運動?」
「えっとね、大人の運動。僕も恋をしたらするんだ!」
エッヘンとパイを頬張ったまま威張る。
「いいなぁ。僕も大人の運動とか恋とかしたいな」
「じゃあさ、僕とする?」
「うん!」
二人のぶるぅが盛り上がっている中、真実を知ろうとブルーはぶるぅの思考を読もうとしたが出来なかった。
「僕、まだ大人じゃないから土鍋の中に入れって言われたから、何にも見てないよ。それに防音土鍋だし冷暖房も完備だし」
説明しながらおかわりのパイに美味しいと言ってかぶりつく。
「あ、これね、ブルーからお土産だよ」
テーブルの上に乗せられたハート型の箱にブルーは嫌な予感を感じた。
「何が入っているのかな~?」
「開けるな」
「駄目だよ。ちゃんと説明してきなさいって言われたから」
蓋を開け、一つずつ取り出して並べる。
「綺麗な色」
「これもこれも気持ちよくなる魔法の薬だよ。こっちは飲んで、こっちは塗るの。あとね」
「説明は必要ない」
「え? ブルーも持ってるの?」
「持ってない。持ってないが分かる」
「すごい。タイプブルーってすごいなぁ。僕は3分限定だから色々調べないと駄目なんだ」
「僕だってタイプブルーだけど、これ、全然見たことないし何だか分からないよ」
「分からなくていい」
「やっぱり恋をしないと駄目なんだ」
ブルーの言葉をきっぱり無視して結論づける。
「ぶるぅ。アップルパイをお土産に渡して、お帰り願ってくれ」
「もう? せっかく遊びにきてくれたのに」
「焼きたてを食べてもらいたいだろう?」
「あ、うん。そうだね。ちょっと待っててね」
準備していたのかキッチンに行ったかと思えば。ぶるぅはすぐに箱を持ってきた。
「ありがとう。じゃあね」
「ばいばい」
「ぶるぅ、僕と恋しようね」
「うん」
ぶるぅが消えると同時にブルーから大きな溜息が漏れた。
「美味しいよ。ハーレイ」
ベッドの中でパイを食べるブルーの傍らで、ハーレイはまた清掃チームに文句を言われると重いため息を吐き出した。
「そんなに甘くないから食べられると思うよ。ほら」
口を開けて、とブルーが勧める。
「少し……後ろめたいのですが」
「大丈夫。すぐにバレるから」
「ですが……」
「だって」
思い出してブルーはくすくす笑う。
「何とかベッドに上がって、僕の上に身体を乗せたら僕の胸元に鼻血が垂れて、それ見て失神しちゃうんだからさ。筋金入りのヘタレだよね」
「………」
「修行に来たのにそれじゃ何にもならないし、僕も満足出来ないからその後のお前との睦み合いを記憶に流したけど、教頭先生は正視出来ないだろうからしばらくは自分がと思っているだろうね」
「……ものすごく、恥ずかしいのですが」
「どうして?」
「あちらの方はすぐに気がつかれるでしょうし」
「ああ、お前、見られて煽られるタイプか」
「ちっ……違います」
「見られなくても大丈夫なら、ねえ」
絡みついてきたブルーの腕を振り払えなかった。
イベントの空気を惜しむというより、いつまでもダラダラするための口実にしていたブルーだったが、ついに青の間にも明日掃除部隊が突入することが決定したのだ。
「あと一週間くらい問題ないだろう? 同じ月内だし」
「生活にはメリハリが必要だ」
きっぱり言い放ったハーレイだったが、あと一日と言われると強く却下出来ない。
「ではこの辺りを片付けるのなら、もう一日だけ延期するよう伝えよう」
「ありがとう、ハーレイ。じゃあそこの片付け宜しく頼む」
そう言ってベッドに寝転がってしまったブルーに向けて大きな溜息を吐き出してみたが、見えているのに全く反応はない。
視覚シールドを張っているのかと思うほどだ。
もう一度溜息をついて床に広がるパーティの痕跡を一つ一つ拾い片付けてゆく。
思い出してみればクリスマスからお正月とイベントは続き、その間一度も床が綺麗にならなかった。
子供たちと作った紙吹雪や紙の花、飾りがあちこちに落ちている。
それらを適当に拾い集めていると、小さな塊に気づいた。
白い袋なのだが、ラッピングされているようでもなく、リボンがついているわけでもない。
「ブルー?」
袋を拾い上げてから呼びかける。
「終わったか?」
「……いや。これは? 誰かからのプレゼントか?」
「どれ?」
言いながらハーレイの手の中の袋を見やる。
「ああ、それね。プレゼントだと思うんだけど、送り主が分からないんだ。クリスマスの朝にあった。ひょっとしてハーレイからかと思ったんだが、違うようだね」
「クリスマスの朝ですか?」
「たぶん……。気がついたのは二日くらい後だったけれど」
「リボンも何もついておりませんが」
「ああ。中にメッセージカードが入っていたんだ」
「読んでも?」
「構わない。どこかに落ちていると思う」
しれっと答えたブルーにハーレイは肩を落とし、まだ半分も片付いていない床の上に視線を巡らせる。
と、ブルーが着たサンタクロースの衣装の下から白い紙片を見つけて拾い上げて中を読んだ。
――よろしく
(よろしく? 何をだ?)
袋の中を覗き込む。
「んん?」
妙な声を出してハーレイが袋から取り出したものは子供用の洋服だった――それもブルーの服を一筆書きしたような簡単な装飾のものだ。
「意味が分からなかったんだ。それ」
「確かに……」
ハーレイが広げた服は三歳くらいの子供が着るサイズで、マントもあるがこちらもブルーのものに比べたら三分の一くらいの大きさだ。
「あ……」
「どうかしましたか?」
「動いてる」
ブルーがベッドの中を指さす。
そこには去年のクリスマス、いつの間にか青の間にあった青い色の石――意思をもった卵があったのだ。
「これと関係あるのでしょうか?」
ハーレイが言いかけた時、卵は光を放ち、二人が驚いている間にヒビが入り、殻から拳が突き出すと粉々に壊れてしまった。
「――っ?」
「かみお~ん♪ 初めまして、パパ、ママ」
卵の中に謎の生物がいるのは分かっていたが、出てきたのは小さなブルーに酷似していた。
容貌がブルーに似ていることにハーレイは心底驚いたが、ブルーが反応したのはそこではなかった。
「どちらがパパでどちらがママなんだい?」
「え……ええ? ええっと……」
子供はブルーとハーレイを何度も見比べ、
「パパ」
と言ってハーレイを指さした。が、ブルーに向かって「ママ」という言葉は投げかけられなかった。
「ハーレイがパパということは、僕がママ?」
「……違う…よね」
「じゃあ、僕がパパでハーレイがママ?」
「…違う……。かみおぉぉ~ん。僕のママはどこに行っちゃったの?」
「いないよ」
くすくすと笑いながらブルーは答える。
「ええっ?」
「この卵は僕とハーレイの二人で暖めたんだからね」
「……じゃあパパが二人?」
「そういうことになるね」
「…………」
じっと割れた卵を子供は見つめる。
「……ねえ」
「なんだい?」
「パパが二人でも変じゃないよね?」
「変だ」
「うわ~ん」
ブルーの即答に子供が泣き始めると、ハーレイは抱き上げて背を軽く叩いて宥める。
「ブルー。その言い方は……」
「事実だろう? 僕も君も男なんだから」
「そうだが……。――変でもいいだろう。何だかよく分からなかったが、アレを暖めていたのは私たちだったのだからね。保護者であることに間違いはない」
「……変でもいいの?」
「問題ない」
「わ~い♪」
ハーレイの腕の中からぴょんと飛び出して空中でくるりと回って床に降り立つ。
「まず服を着た方がいい」
そう言うと小さなブルーは小さな手足を動かして服を着始める。
少々着るのに難解らしく着替えを手伝うハーレイにブルーは小さく微笑みながら頷き、
「分かった。アレは僕へのクリスマスプレゼントなんだ。サンタクロースからの」
「プレゼント?」
「服だよ。一昨年が卵で、去年が服。きっとぴったりのはずだ」
ブルーの指摘に視線を向けると、服は子供の身体を綺麗に覆い隠していた。
同時に全身から薄く青い光が発せられている。
「サイオン……? それも青い…」
ハーレイは驚愕の瞳で子供を見つめる。
「ねえねえ。僕、こんなことも出来るみたい」
嬉しそうに裸足で走り始め、壁も天井も人工重力を無視して縦横無尽に走る。オマケに水の上もだ。
「待ちなさい! こら!」
「やだよ~♪ 楽しいもん♪」
「止まれ!」
青い光の軌跡を青の間中に描いて走る子供だったが、ハーレイの真上の天井を走っていた時、魔法が切れたように落ちてきてハーレイの腕の中に綺麗に収まった。
「こら!」
見下ろすともう眠っている。
狸寝入りかと思えばそうでもなさそうだ。
「エネルギー切れ。サイオン切れかな」
「時間制限有りか。内心ホッとした。あのままでは船内が混乱する」
「そうだな。まあとりあえず、よろしく、ハーレイ」
「はぁ?」
「カードによろしくって書いてあったのはこの事だろう」
「いや……これはブルーへのクリスマスプレゼントだろう?」
「君、パパだろう?」
「それは……完全否定出来ないが。それを言うならあなたもパパだ」
「ハーレイの腕の中が居心地良さそうじゃないか」
「…………」
ハーレイは複雑な表情をしていたが、腕の中で丸まって寝ている様子は小動物のようで、暖かく可愛いと感じる。
「僕はその場所を誰にも譲る気はないんだけどね」
告げるブルーの髪にそっと口付けてから、
「寝床はここで?」
確認するより先にベッドに下ろす。
「寝相が悪くなければね」
そう言ってブルーも小さな子供の頭を優しく撫でた。
「ハーレイ」
勤務を終え二人分の食事を手に青の間にやってきたハーレイに、ブルーが声をかけた。
近づくのを待たず、青の間に足を踏み入れたと同時だ。
(何かあったのか?)
急ぎ足でスロープを上れば、ブルーは食事を摂るテーブルにつき、チラリと視線を向けてきた。
「どうかしたか?」
「どうもしない」
「―――?」
「どうもしないけど……」
言いながらテーブルの上で何かを転がしている。
何だ?と歩み寄って覗き込むように見れば、掌で包み込めるほどの大きさの青い丸い石のようだった。
「……これは?」
「変化しちゃったんだ」
「何がだ?」
どうも今ひとつハーレイには状況が飲み込めない。
もっとよく見ようと食事の乗ったトレイを置き、ブルーと向かい合わせに座って石を見つめる。
「この前のクリスマスに子供たちからプレゼントをもらったろう? その中に指の先ほどの白い石があったのを覚えているか?」
「ああ、もちろんだ。何の意味があるのかとあれを入れた子供を捜したが、入れた者はなく不思議だった。……もしかしてそれが?」
「名乗り出られない理由があるのかもしれないし、その子にとっては大切な物かもしれないから捨てられなくて。でも仕舞ったまま忘れてたんだ。さっきふと思い出して調べてみようと思ったんだ」
「サイオンを使ったのか?」
「そう。何か秘密が隠されているんじゃないかと思ってね。そうしたら―――大きくなって色が変わった」
「……普通の石ではなかった、ということだな」
「そうなんだ。そうなんだけど……石には変わりない」
青い石を摘み上げてハーレイの掌の上に落とす。
ブルーが触れていたからか、それほど冷たくないそれは、動かせばコロコロと転がった。
「本格的に送り主を捜すことにしよう」
「頼むよ」
好奇心そのものの笑みをブルーは浮かべた。
「遅くなったがそろそろ食事を……」
言いかけたハーレイの唇が塞がれる―――甘く熱いもので。
「僕はお腹より心の方が空腹なんだけど?」
問うように囁かれて否と言えるはずもない。
そのままブルーを抱き上げてベッドに向かった。
ハーレイの腕の中に綺麗に収まって甘い余韻に身を浸していたブルーの眉が寄せられた。
身じろぎ視線を僅かに上げてハーレイを見る。
「―――?」
「……石。あの石、お前、こっちに持ってきたか?」
「いや。持ってきてない」
「………そうだよな」
「ブルー?」
「……ここにあるんだけど」
ブルーの視線を追えば、二人の身体の間にその石はあった。
「ちょっと…」
ハーレイは身を離してベッドから抜け出しテーブルの上を見れば、そこにあるはずの石はなかった。
「妙だな…」
「心なしか大きくなっているような気がするんだけど」
「まさか」
「ほら」
先程までブルーが握れば掌で隠せるほどだったが、今はもう隠れない。
その不可解さにハーレイはツカツカと歩み寄りブルーから石を取り上げようとした。
「……っつ!」
ビリ、と鋭い痛みがハーレイに走り、掴むことが出来なかった。
「大丈夫か?」
「ブルー。危険かもしれない。すぐに……」
―――ダメ~っ
「え?」
互いに今の声が聞こえたか?と視線で問い、聞こえたと視線で答えた。
「これ? 石が?」
二人で石をじっと見る。
「今、駄目って言ったか?」
問いかけてみるが答えはない。
頷くとハーレイは、
「危険だからすぐに捨てなければ……」
―――ダメダメダメダメっ
思念の主を知って二人が驚く。
「石が…生きてる」
「あ……ああ。そのようだ。いや、しかし…信じられん」
「捨てられるのが嫌なようだな」
「それこそが生きているという証のようだ。だが……本当に?」
試しにとブルーが石を撫でれば、照れたようにほんのりピンク色になった。
「………奇っ怪な感じが…」
率直な感想をハーレイが言うと、不快感を表すかのように石は倍の重さになった。
「面白い」
ブルーは微笑し口付ければ、今度は真っ赤になった。
「……ブルー」
「なんだか、ペットみたいだ。ほら、ハーレイもキスしてみて」
差し出されてそっと唇で触れれば、一瞬の間を置いてほんのり赤くなった。
「もっと愛情込めるといいんじゃないか?」
「私がそうするのはブルーだけだ」
きっぱりと言えばブルーは赤くならず、花のような微笑を浮かべた。
「じゃ、そうして」
石を手にしたままハーレイの背に腕を回せば、幾十もの口付けが落ちてきた。
甘い吐息が途切れ途切れに漏れ始めれば、石はブルーの手から落ちてしまった。
その石をハーレイのいない日は抱き締めて眠り、甘い話を聞かせていれば日ごとに大きくなり、抱えるほどにまで成長した。
もはや危険という意識はなく、愛情を注ぐべきものになっていた。
たまにハーレイが抱けば、仕方なさそうに大人しくしていると、ブルーは評した。
その石が実は卵で、中から悪戯小僧が生まれてくるのは、次のクリスマスのことになる。
うちのペットvの「ぶるぅ」の誕生秘話?です。
悪戯大好きの大食漢。ブルーでさえ手を焼いている模様。
***********************************
起き上がった瞬間、後頭部に何かが当たり前のめりに倒れた。
少しだけ視線を上げれば大きな荷物を抱えた男が歩き去って行った。
(あの荷物が僕の頭を……)
自分を倒した憎き荷物を睨み付ける。
だが次の瞬間、
「これもだ」
首根っこを掴まれて摘み上げられた。
「やめろっ」
手足をバタつかせて叫べば、怪訝な顔が見て取れた。その顔は………。
「ブルー?」
ブルーと呼ばれた男、もとい青年は紅の瞳で自分が摘み上げたものをじっと見つめた。
「誰だ、お前」
「僕、僕、ぶるぅだよ!」
「知らないな―――あぁハーレイ丁度いい所にきた。これ、処分してくれ」
「きゃーーーーーっ!!」
悲鳴をあげて逃げ出そうとするが、ブルーがそれを許すはずがない。
こうなれば近づいてきたハーレイに救いを求めるしかない。
「キャプテン、キャプテン、僕、ぶるぅだよ。助けてよ」
「これは?」
「どうもここに沸いて出たようだ」
「ここに、ですか。青の間に侵入するとは危険ですね」
至近距離で見つめれば藻掻く手がハーレイの頬をひっかいた。
「その上、凶暴だ」
「じゃ、処分を頼む」
ハーレイに手渡すとブルーは青の間の奥へと姿を消した。
「キャプテン、やめて! 僕のこと忘れちゃったの?」
「忘れたも何も、今日初めて会うと思うが」
「えっ?」
「お前は自分のことをブルーと言ったな」
「違う違う、ぶるぅだよ」
「区別しにくいな。それで何故ここに?」
「お家に帰ろうとして、間違えたみたい」
「家はどこだ?」
「シャングリラ」
「ここだな」
「名前、同じだね」
にぃ、とぶるぅが笑った。
「……そういうことか」
合点がいったらしくハーレイはぶるぅを抱き直し、ブルーが消えた奥へと足を進めた。
「ねえ、何がそういうことなの?」
「いくつかの同じ世界があり、ここはその一つ。君がいた世界はここじゃない世界だ」
「……なんだか頭がごちゃごちゃになる」
「私もだ」
「ねえ、そしたらこっちにもぶるぅがいる?」
「いないな」
「ええっ? ブルーもキャプテンも別の世界にはいるんでしょ?」
「……………」
急に口を閉ざしたハーレイの顔をぶるぅは覗き込む。
「ねえ、どうしたの?」
「ぶるぅがいない理由は二つ。その世界にぶるぅが必要ないか、それとも……」
「それとも?」
「私の口からは言えん。ブルーから聞くといい」
青の間の奥の部屋のドアが開き足を踏み入れると、その中で寝転がっていたブルーの姿が目に入った。
「どうやら別の世界のぶるぅのようです」
「そうか。ここにはいないからな」
ブルーが答えると、ぶるぅはハーレイの腕からするりと抜け出し、ブルーの側に走り寄るとちょこんと座った。
「ここには何が理由で僕が……ぶるぅがいないの?」
ちら、とブルーがハーレイを見やる。
そして次の瞬間、ぶるぅが知っているブルーでは見たことない真剣な表情を見せ、
「この世界のぶるぅ、いや他の世界のぶるうのことを、君は知っているか?」
「ううん、知らないよ」
「ある世界のぶるぅはとっても元気な良い子で、ある世界では真面目な勉強家で、ある世界では観念世界で生きている」
「そう…なんだ…」
「君は知らないと思うけれど、ぶるぅは卵から生まれるんだよ」
「えっ???」
ブルーの半分程くらいしか身長のないぶるぅは目をまん丸にして驚く。
「サンタクロースが僕だけにくれるプレゼントなんだ」
「ブルーだけに?」
「そうだよ。そして一年間僕が温めて次のクリスマスに生まれるんだ」
「ブルーも温めたの?」
「そうだよ、僕も温めた。一年間ずっとね。どうしても出来ない時はハーレイが温めてくれたんだ」
言えばぶるぅの視線は一瞬ハーレイに向く。「ほんと?」と尋ねれば肯定が返ってきた。
「僕は楽しみにしていたんだ。どんなぶるぅが生まれるかと。次のクリスマスの日が待ち遠しかった。そしてその日、卵は割れた」
「う…うん」
「でも、ぶるぅはその中にいなかったんだ」
「どうして? どうして?」
「どうしてなのか、僕にも分からない。サンタクロースに聞いてみたけど、分からなかった」
「それでこの世界にぶるぅはいないのか……」
「そうなんだ」
言ってブルーは視線を落とした。
「ね、ねぇねぇそしたら僕、ここにいるよ。いてもいい?」
「君はどんなぶるぅ? 悪戯が大好きなぶるぅはちょっと困るな」
「………悪戯しないよ」
「食いしん坊も困るな」
「沢山食べないよ」
「そうか」
言ってブルーが両手を広げると、ぶるぅはぴょんと飛んでその腕の中に飛び込んだ。
(……あれ…?)
この感触に覚えがある。
どうしてだろうと考えようとしたが、ブルーに言葉をかけられ中断してしまった。
「じゃ、ここにいてもらおうかな?」
優しく向けられた微笑にぶるぅは「うん」と答えて目を閉じた。
《信じたようですね》
《まだ子供だからね。これで悪戯が減れば有り難い》
腕の中のぶるぅは昼間の船内中を混乱させた今年最後の悪戯に疲れたのか、もう寝息をたてていた。
■作者メッセージ
悪戯防止に芝居をしてみた長と船長。
…二人とも大根役者じゃなかった…かも?
シャングリラ学園シリーズは『本編』と続編の『番外編』で構成されています。
最初に1年間のシャングリラ学園生活(本編)があり、その続編として番外編を書き始めました。
数回で終わるつもりで『番外編』と名付けたのですが、ここまでの長期連載になるのなら『続編』にしておくべきでしたねえ…。
≪語り手の存在≫
シャングリラ学園シリーズの本編はアルト様のサイトの特設掲示板での「書き手自身がシャングリラ学園に入学して学校生活を送る」というトンデモ企画から生まれたものです。
ここまで続くと思わなかったため、素直に自分を入学させて「語り手」にしてしまいました。
お読み頂く時には「語り手(文中では『私』)」はオリキャラだと思って頂くのが一番かと。
≪オリキャラについて≫
語り手の他に『アルトちゃん』『rちゃん』と保健室の『まりぃ先生』というオリキャラが登場しますが、こちらは本編連載時のノリから生まれたネタキャラ。
『アルトちゃん』と『rちゃん』は生徒会長の愛人リストに名を連ねている特別生。
『まりぃ先生』は生徒会長をネタに妄想イラストを描くのが趣味な貴腐人です。
もう一人、重要なオリキャラが「そるじゃぁ・ぶるぅ」。下の人物紹介を御参照下さい。
≪シャングリラ学園という学校について≫
特別生と呼ばれるサイオンを持った生徒と普通の生徒がごくごく自然に混在している学校です。普通の生徒が殆どですが、教職員は全員サイオンを持ち、当然のように長命です。
三百年以上前に私塾のような形でスタート、長老たちは創立当時からの教師。ブルーは最初の生徒の一人なのですが…アニテラと違ってブルーの方が長老たちより年下です。
普通の人間との間で無用な摩擦が起こらないよう、サイオンの存在は隠されています。
≪特別生について≫
特別生はシャングリラ学園特有の制度。
入学式の際、生徒会長が新入生全員に向けて思念波を送ります。それに気付いた生徒は特別なフォローを受け、普通なら3年間在学するところを1年で卒業してゆく決まりです。
卒業直後に進路相談会と称してシャングリラ号で宇宙の旅に出発、そこで初めて生徒会長の正体がソルジャーであると知らされます。
進路相談会で「シャングリラ学園の生徒を続ける」道を選ぶと特別生として再入学でき、年を取らない特性を生かして何百年でも在籍可能です。
≪キースたちのサイオンについて≫
普通人の筈のキース、サム、スウェナの三人もサイオンを持ち、特別生になっています。
「そんな反則がアリなのか?」と言われそうですが、「そるじゃぁ・ぶるぅ」の特殊な力で可能。
現在ではジョミーたちの両親もその力のお蔭でサイオン持ちです。
≪シャングリラ号について≫
SD体制下でもないのにシャングリラ号という宇宙船があるのは「備えあれば憂いなし」という考えの下に建造されたから。万一、迫害を受けるような事態になればシャングリラ号は箱舟になる予定ですが、そんな展開にはなりません。
【主な人物紹介】
≪ブルー≫
シャングリラ学園の生徒会長で創立当時から三百年以上、在籍している。
三百年以上前に火山の噴火で海に沈んだアルタミラの生まれ。噴火の巻き添えになった家族や島の人々を供養するため、後に出家して伝説の高僧に。高僧の証の緋色の衣が御自慢の品。
高僧としての名前は『銀青(ぎんしょう)』。ただし、坊主頭だと女性にモテないため、一度も剃髪したことがない。修行中はサイオニック・ドリームで坊主頭に見せかけていた。
≪そるじゃぁ・ぶるぅ≫
アルト様のサイトのペット、「そるじゃぁ・ぶるぅ」から派生したキャラ。
ブルーの願いが生み出した分身らしいが、今や立派な弟分。外見は小さな子供で、青い卵から生まれてきた。6年に一度、卵に戻って0歳からやり直すため、6歳になることは決して無い。家事万能で料理が得意。
シャングリラ学園のマスコットであり、サイオンを隠さずに使える唯一の存在。ただしサイオンという名称ではなく「御利益」だの「不思議パワー」だのと形容される。また、「手形」という特殊能力があり、手形を押された人間はサイオンを持つようになるらしい。
生徒会室の奥に秘密の部屋を持ち、サイオンを持った人間のみが入室可能。
「どんな姿か見てみたい」方はこちらへ→そるじゃぁ・ぶるぅ誕生秘話(画像あり)
「手形について知りたい」方はこちら→シャングリラ学園豆知識
≪キース≫
元老寺(げんろうじ)の跡取り息子で父はアドス和尚、母はイライザ。
寺を継ぐことに反発していたが、生徒会長の緋色の衣に触発されて坊主の道を志す。シャングリラ学園を1年で卒業した後、特別生と二足の草鞋で仏教学を学びに大学へ。
坊主頭に激しい抵抗があり、ブルー同様、サイオニック・ドリームで誤魔化している。
≪サム≫
ブルーに惚れており、ブルーの好意で公認カップルを名乗る身である。とはいえ、ブルーはノーマルなので仲が進展することはない。ブルーの家へ朝のお勤め(朝の勤行。いわゆる読経)に行くのがデート代わり。それが高じて出家までしたが、剃髪はしていない。
≪ジョミー≫
ブルーと「そるじゃぁ・ぶるぅ」の二人を除けば唯一のタイプ・ブルー。ただし大した能力は無く、ブルーに勝手に「有能な後継者候補」呼ばわりされて強引に出家させられてしまう。サムと同様、剃髪はせず。
ちなみにブルーは非常に元気で、後継者など全く必要ない。
≪シロエ≫
元はキースの後輩だったが、キースをライバル視する余りに同じ年にシャングリラ学園の入試を受けて見事合格。同学年になったものの、本来は下の学年という意識があるためキースたちを呼ぶ時は「先輩」とつける。
機械いじりが趣味の柔道少年。キース、マツカと共に柔道部に所属。
≪マツカ≫
大財閥の御曹司。新入生歓迎行事のエッグハントの際、誘拐対策としてスタンガンなどを持っているのが明らかになり、キースに「心身を鍛えた方がいい」と柔道部への入部を勧められる。素直に入部し、キース、シロエとセットで柔道部三人組と呼ばれることに。
≪スウェナ≫
元ジャーナリスト志望。年を取らない人間になったと知らされた時点で記者になるのは断念した。
≪フィシス≫
ブルーが「女神」と呼ぶ恋人。海に沈んだブルーの故郷、アルタミラの記憶を先祖から受け継いでいる占いの名手。生徒会長と同じマンションに住む(部屋は別のフロア)。リオと共に生徒会の役員であるが、役職は不明。リオは書記ながら生徒会の全ての仕事を引き受けている。
≪ハーレイ≫
シャングリラ学園の教頭で柔道部顧問。柔道十段。古式泳法の達人でもある。ブルーに三百年以上も片思いしている気の毒な人だが、ブルーだけを受け持つ担任という美味しい立場も。
甘い食べ物とスピードが苦手。ブルーが新学期の度にプレゼントしてくれる紅白縞のトランクスを愛用。ブルーに仕掛けられた悪戯の副産物として「バレエが踊れる」「凄腕のエステティシャン」などの特技を持つ。
シャングリラ号では本物のキャプテン。
≪長老たち≫
シャングリラ学園を束ねる文字通りの長老。
ゼルは剣道と居合の達人で大型バイクにも乗り、その走りの凄さから『過激なる爆撃手』の異名を取る。料理が趣味で、学食で特別生だけに供される隠しメニューのお菓子は『ゼル特製』として大人気。
シャングリラ号での役職はアニテラと同じ。
≪グレイブ≫
ジョミーたちが属する1年A組の担任。サムとシロエは普通の1年生だった頃にはC組だったが、特別生になった段階でA組に移された。1年A組には行事の度にブルーがやって来て騒ぎになるため、担任になると特別手当が出るらしい。
ジョミーたちが一度卒業した年の春に同僚だったミシェルと結婚、愛妻家という側面も。年齢は百歳を軽く超えている。
≪ドクター・ノルディ≫
大病院を経営しているブルーの主治医。二百歳超の男色家で遊び人。ブルーに御執心で隙あらば手を出そうとするため、エロドクターと呼ばれる。
≪ソルジャー≫
SD体制下の世界に住むブルーのそっくりさん。名前は無論、ソルジャー・ブルー。生徒会長とは違って自分の世界のハーレイと両想い。シャングリラ学園の世界に遊びに来ては騒ぎを起こすトラブル・メーカー。
モデルはアルト様のサイトの仁王立ち長。
≪キャプテン≫
ソルジャーの恋人で教頭先生のそっくりさん。名前は当然、ウィリアム・ハーレイ。時々、ソルジャーに引っ張られてシャングリラ学園の世界にやってくる。
モデルはアルト様のサイトのヘタレ船長。
≪ぶるぅ≫
ソルジャーやキャプテンと一緒に暮らしている「そるじゃぁ・ぶるぅ」のそっくりさん。タイプ・ブルーだが、力を全開に出来るのは三分間だけ。頭の中には悪戯と食べ物のことしか無いらしい。
モデルはアルト様の短編に出てくる「ぶるぅ」。